レチノールとはビタミンAのこと。皮膚や粘膜の形成や視覚部位に作用するとても重要な物質で、肌のヒアルロン酸を増やすことで水分量をアップさせたり、ターンオーバーを整えることで肌荒れを防ぐなどの作用があります。ビタミンAが欠乏すると毛髪や皮膚の潤いが不足したり、ニキビや吹き出物ができやすくなる、視力が低下しやすくなるなどの不調として現れます。
また、2017年2月には厚生労働省が「レチノールによる小ジワ改善の効果・効能」を認めています。
レチノールは肌の内部で「レチノイン酸」という物質に変わり、ピーリング作用や皮脂分泌の抑制、真皮内でのコラーゲン生成など肌への高い美容効果を発揮します。
レチノイン酸は「トレチノイン」とも呼ばれ、アメリカではシワやニキビの治療に外用薬として使用されていますが、作用が強すぎるため肌への刺激が強く、非常にデリケートな扱いが必須となっていました。
本レチノールピールは、そんなレチノイン酸の前段階の物質であるレチノール誘導体をナノカプセル化することで肌に刺激を与えずに浸透しやすくなり、肌トラブルを回避しながら肌内部でレチノイン酸の効果をしっかりと引き出すことが可能となりました。
レチノールピールは、肌への刺激の強いレチノイン酸の前段階の物質である「レチノール誘導体」をナノカプセル(リポソーム)化しています。そのため従来よりも赤味や刺激が格段に抑えられ安全にピーリングを行えるようになりました。
また、ナノカプセル化していることでお肌の内部でシミに直接作用し、刺激を受けているメラノサイトの活動を調整します。
レチノールは体内において「レチノール」「レチナール」「レチニール(レチニルエステル)」などに変化し、レチナールが「レチノイン酸」に変化し肌への高い効果を発揮します。また、これらの物質を総称して「ビタミンA」と呼び、体内で代謝しています。
「レチノール」「レチナール」「レチニール(レチニルエステル)」の3つの物質がバランスよく作用することで、継続的にレチノイン酸の効果を高めます。
細胞を損傷させるフリーラジカルから肌を守る亜鉛と、レチノールの働きを後押しするヒアルロン酸を配合することで、細胞が新たなヒアルロン酸の生成を促します。
ドクターとのカウンセリングで、お肌の状態を診察します。
治療前に洗顔してメイクを落とします。洗顔料やタオルはクリニックにご用意しております。
軽くマッサージをしながら薬剤を塗布し、余分な油分が気になる場合は軽くティッシュオフします。
そのままご帰宅いただき、4~6時間後に水で洗い流していただきます。肌が乾燥しないよう化粧品やクリーム等でしっかりと保湿を行ってください。
レチノールピール 料金 | ||
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顔全体 | 1回 |
15,000円
16,500円
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渋谷院 院長
和田 哲行 医師
レチノイン酸は刺激が強く肌トラブルが起きることが多かったですが、ナノカプセル化することで合併症を防ぎ刺激を軽減しながら効果を出せるようになりました。
通常トレチノインを外用で使うと約2ヶ月程度皮がむけ続けてしまうことが一般的と言われていましたが、当院のレチノールピールは1回につき約3~5日ほどの皮剥けがある程度で、従来よりもダウンタイムが格段に短くなったと言えます。
施術とダウンタイムの様子を動画で解説しているので、ぜひご覧ください。
レチノールピール | |
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処置時間 | 約15分~20分 |
処置間隔 | 3~4週間に1回の間隔で、4~6回程度の治療をおすすめしております。 ※個人差があります |
ハレ/痛み | ほとんどありません |
熱感/かゆみ | 治療中にピリピリとした刺激を感じることがあります。※個人差があります |
麻酔 | 使用しません |
メイク/洗顔 | 当日は 4~6 時間後に水で洗い流してください。(メイク、洗顔料等は洗い流したら可) |
洗髪/シャワー/入浴 | 当日から可能です |
その他 |
処置後は肌がデリケートな状態である為、過度な日焼けをすると赤みが出たり炎症がおきる可能性があります。 外出時は必ず日焼け止めクリームなどで肌を保護してください。 |
※個人差がございます。あくまで目安とお考え下さい。
※単純ヘルペスウイルス感染の既往歴がある場合は、ごく稀に、この施術によって再発する可能性があります。
施術直後から赤みや腫れが出ることがありますが、1週間から10日程度で落ち着きます。
施術後 2~3 日目から、お顔全体の皮むけが始まります。個人差はありますが 5~7 日程度で落ち着きます。洗顔時に自然にむけることがほとんどですので、無理に剥がしたりせず、十分な保湿を心がけてください。