美容治療に興味があっても、治療後のダウンタイムが気になったり、周りの人に気づかれるのが嫌といった不安から、ためらう人は少なくありません。
そこで今回は、ダウンタイムの実際や負担を減らす方法、ダウンタイムを気にせず受けられる施術などについてお伝えします。
ダウンタイムとは
美容治療について調べるとよく見かける「ダウンタイム」という言葉。これは、施術を受けてから、普段どおりの生活に戻るまでの期間を意味します。美容治療と一口に言ってもその種類は多岐に渡り、施術後の経過もさまざま。施術直後からフルメイク可能で日常生活にほとんど支障のないものもあれば、少なからず腫れや赤み、痛みなどが残り、適切な対処が必要なものもあります。
美容治療は、肌トラブルを改善したり、より美しい肌を目指したり、いろいろな目的で今よりもキレイになることを目指すものですが、ダウンタイムは、理想の状態に仕上がるまでの期間とも言えるでしょう。
ダウンタイムはどのくらいの期間?
施術別の目安一覧
ダウンタイムの長さは、施術の種類によって大きく異なります。針や光を使う肌への施術は短く、メスを使う外科手術は長くなる傾向があります。代表的な施術のダウンタイムの目安を一覧にまとめました。
※下記はあくまで目安で、症状の程度や期間には個人差があります。実際の経過は施術内容やお体の状態により異なりますので、詳しくはカウンセリングでご確認ください。
| 施術 | ダウンタイムの目安 | 主な症状 | メイクの目安 |
|---|---|---|---|
| フォトシルクプラス (IPL光治療) |
ほぼなし | 軽い赤み | 当日から可能なことが多い |
| ケミカルピーリング | ほぼなし | 軽い乾燥・皮むけ | 当日から可能なことが多い |
| ボトックス注射 | ほぼなし~数日 | 注射部位の軽い赤み・内出血 | 当日から可能なことが多い |
| ヒアルロン酸注入 | 数日程度 | 軽い腫れ・内出血 | 当日~翌日 |
| 脂肪溶解注射 | 数日~1週間程度 | 腫れ・むくみ・軽い痛み | 当日から可能なことが多い |
| ダーマペン | 数日~1週間以内 | 赤み・ヒリヒリ感・軽い皮むけ | 施術後12時間~翌日以降 |
| シミ取りレーザー | 1~2週間程度 | 赤み・かさぶた(要テープ保護の場合あり) | 患部以外は可能なことが多い |
| 二重整形(埋没法) | 3日~1週間程度 | 腫れ・内出血 | 翌日以降 |
| 二重整形(切開法) | 1~2週間程度 | 強い腫れ・内出血 | 抜糸後を目安に |
| 脂肪吸引 | 2週間~1か月程度 | 腫れ・むくみ・内出血・拘縮 | 施術部位以外は可能 |
一般的に、光やピーリングなど肌の表面へアプローチする施術はダウンタイムがほとんどなく、注入系(ヒアルロン酸・ボトックス)も比較的短めです。一方、切開を伴う外科手術や脂肪吸引は、腫れや内出血が落ち着くまでに数週間かかることがあります。ご自身のスケジュールに合わせて、休みが取りやすい時期を選んだり、ダウンタイムの短い施術から検討したりするのがおすすめです。
ダウンタイムは何日目がピーク?
症状の経過
ダウンタイムの症状は、施術直後からずっと同じ強さで続くわけではありません。多くの施術で、腫れや内出血には「ピーク(最も症状が強く出る時期)」があり、そこを過ぎると徐々に和らいでいきます。
一般的な経過の目安は次のとおりです(施術や個人差により異なります)。
施術当日~3日目(ピークの時期)
腫れや内出血が最も強く出やすい時期です。特に切開を伴う施術では、術後2~3日目に腫れがピークを迎えることが多くみられます。この時期は患部を清潔に保ち、冷やす指示がある場合は適切に冷却して、安静に過ごすことが大切です。
3日目~1週間(落ち着き始める時期)
腫れや痛みが少しずつ引いてきます。内出血がある場合は、青紫色から黄色っぽく変化しながら薄くなっていきます。レーザー治療では、この時期にかさぶたができて目立ちやすいことがあります。
1週間~2週間(回復していく時期)
多くの施術で、日常生活に支障のない状態に近づいていきます。切開法や脂肪吸引など、ダウンタイムが長い施術ではまだ腫れが残ることもあります。
それ以降(仕上がりに向かう時期)
細かな腫れやむくみ、傷の赤みなどが完全に落ち着き、自然な仕上がりになじむまでには、施術によって1か月~数か月かかることもあります。
内出血や腫れが強く出る時期は、大切な予定を避けておくと安心です。「いつ頃から人前に出られそうか」は施術やお体の状態によって変わりますので、カウンセリングで具体的にご確認ください。
ダウンタイムに起こりやすい症状
施術内容や施術を受ける部位にもよりますが、ダウンタイムに起こりやすい主な症状は、赤みや腫れ、むくみ、痛み、内出血などです。体への負担が少ない施術であれば、ダウンタイムは短く、痛みや腫れが少ない場合もありますが、メスを使って切開する外科手術のような施術や強い熱、光などを用いる施術は、ダウンタイムが長く症状も重くなる傾向にあります。
また、治療の内容によっては洗顔、洗髪、シャワー、入浴、メイク、運動、運転、飲酒といった日常生活が一定の期間制限されることもあります。仕事上メイクが欠かせない、運転をする必要があるといった制約がある場合は、美容治療を受ける前にダウンタイムの注意事項を必ず確認しておくことが大切です。
個人差もありますが、ダウンタイムは美容治療には少なからずつきもの。理想のキレイを手に入れるための準備期間として心得ておく必要があります。ただし、適切なアフターケアを受けたり、注意事項を守ることで、ダウンタイムの負担を軽くすることは可能です。逆に、何気ない行動がダウンタイムを長引かせてしまうこともあるため、生活上の留意点を必ず把握しておきましょう。
ダウンタイムが重い施術・軽い施術(比較)
「できるだけダウンタイムを抑えたい」という方のために、施術を症状の重さの目安でグループ分けしました。一般的に、体への負担が小さい施術ほどダウンタイムは軽く、切開など体への負担が大きい施術ほど重くなります。
【軽い】ダウンタイムがほとんどない施術
日常生活への影響が少なく、当日から普段どおり過ごしやすい施術です。
フォトシルクプラス(IPL光治療)/ケミカルピーリング/ボトックス注射 など
【中程度】1~2週間程度のダウンタイム
腫れや内出血、かさぶたなどが1~2週間続くことがあり、予定を調整しておくと安心です。
シミ取りレーザー/二重整形(埋没法・切開法) など
【重い】数週間以上のダウンタイム
腫れやむくみが強く出やすく、落ち着くまでに数週間~1か月ほどかかることがあります。まとまった休みを取れる時期の施術がおすすめです。
脂肪吸引 など
ダウンタイムの重さは「効果の大きさ」とある程度比例する面もあります。しっかりとした変化を求めるほどダウンタイムは長くなりやすく、手軽さを優先するとダウンタイムは短くなる傾向があります。どちらを重視するかは、ライフスタイルやスケジュールに合わせて選ぶとよいでしょう。迷った場合は、カウンセリングでご希望とお休みの取りやすさを伝えて、最適な施術を相談することをおすすめします。
ダウンタイムの負担を減らすためのポイント
ダウンタイム中に無理をすると、症状が悪化したり、期間が長引いてしまうことに。なるべくダウンタイムの負担を減らすためには、次のようなポイントに注意しておくことが大切です。
施術箇所への刺激は避ける
美容治療を受けた部位には、できるだけ刺激を与えないようにしましょう。腫れやかゆみなどが気になったとしても、強くこすったり、かくような行為はご法度。顔の治療後は、洗顔やメイクなどで少なからず触れる機会も生じてきますが、優しく丁寧に行いましょう。肌もデリケートな状態になっているため、洗浄力の強いクレンジングやスクラブ入りのものなど、刺激となりやすいものは避け、肌に優しい成分のものを使用することがおすすめです。
血行が良くなる行動は控えめに
血行が良くなると、美容治療を受けた部位にも血が多く巡るため、腫れや炎症がなかなか引かない状態になってしまいます。入浴や運動、飲酒などは血行を良くする効果があるため、ダウンタイム中に入浴が許可されている場合でも短時間で済ませ、激しい運動やアルコールの摂取は控える方が良いでしょう。また、喫煙も腫れや傷跡の回復を遅らせる要因となるため、控えることが推奨されます。
よくある質問(FAQ)
- Q 美容医療のダウンタイムとは何ですか?
- A 施術を受けてから、腫れや赤みなどの症状が落ち着き、普段どおりの生活に戻るまでの回復期間を指します。
- Q ダウンタイムは何日目がピークですか?
- A 施術により異なりますが、腫れや内出血は施術後2~3日目にピークを迎え、その後徐々に引いていくケースが多くみられます。レーザー治療のかさぶたは3~7日頃が目立ちやすい時期です。
- Q ダウンタイムはどのくらいの期間続きますか?
- A ダウンタイムのない施術なら当日から通常どおり過ごせます。ダーマペンは2~3日、レーザー治療は1週間~10日、二重埋没は1~2週間程度が目安です。
- Q ダウンタイムが重い施術・軽い施術は?
- A 切開を伴う外科手術や強い熱・光を使う施術は重くなりやすく、光治療(IPL)やピーリングは軽い傾向です。詳しくは本文の施術別一覧をご覧ください。
- Q ダウンタイムを短くするにはどうすればいいですか?
- A 施術部位を強くこすらない、入浴・激しい運動・飲酒など血行を過度に促す行動を控える、喫煙を避ける、院の注意事項を守る、が基本です。
- Q ダウンタイム中にメイクやお酒はできますか?
- A 施術によります。光治療は当日からメイク可能な場合が多い一方、レーザー治療は一定期間制限されることがあります。飲酒は腫れが長引く原因になるため控えるのが安全です。
ダウンタイムを知り、納得して治療を受けることが大切
ダウンタイムは施術内容によって大きく差があり、注意事項もさまざまです。目指すキレイを手に入れるために必要な時間ではありますが、思っていたのとは違う、という状況に戸惑わないためには、事前に起こり得る注意点を把握しておくことが大切です。
美容治療に興味を持った時は、まずカウンセリングで施術内容やダウンタイムの説明をよく聞き、納得して治療を受けましょう。
まとめ
- ダウンタイムは、施術を受けてから、普段どおりの生活に戻るまでの期間を意味する
- 起こりやすい症状としては、赤みや腫れ、むくみ、痛み、内出血などがある
- 治療の内容によっては、洗顔、メイクなどの日常生活が一定期間制限されることもある
- ダウンタイムを長引かせないためには、施術部位への刺激を避け、血行がよくなる行動は控えることが大切
- フォトフェイシャルやケミカルピーリング、ダーマペンなどは、ダウンタイムがほとんどなく、日常生活への支障が少ない
- レーザー治療は、他の治療と比較し、ダウンタイムが長い傾向にある
- 美容治療を受けたい場合は、ダウンタイムについてよく知り、納得して施術を受けることが大切