
レーザー治療、というのは聞いたことがあるけれど、実際にはどんなレーザーが何に効くのか、よくわかっていない方も多いのではないでしょうか?クリニックでは、たくさんのレーザー機器やその種類を使い分け、みなさまのキレイをお手伝いしています。今回は様々な症状を例に挙げながら、「どのレーザー」が「なぜ効くか」をご説明していきます。
5つの症状別!使用レーザーを一挙解説

今や美容医療に不可欠となったレーザー治療。今回は、美容外科へよく寄せられるお悩み、症状に合わせたレーザーについてひとつずつご説明していきましょう。
老人性色素斑、そばかす、肝斑などのシミ治療
=メラニンに反応するレーザー
◆Qスイッチルビーレーザー(624 nm)
◆QスイッチYAGレーザー(532 nm、1,064 nm)
◆QスイッチNd:YAGレーザー(メドライトc6、532 nm、1,064 nm)
パルス幅の違いによって、そばかすなどの表皮性のシミとアザなどの真皮にある深在性のシミの両方を治療する事ができます。レーザーで治療する事が難しいとされていた肝斑も、弱いパワーで均一に照射することで治療が可能となりました。弱いパワーでの治療ですので時間はかかりますが、着実な改善が期待できます。
レーザーによる脱毛
=メラニンに反応するレーザー

◆Gentle LASE(ロングパルスアレキサンドライトレーザー、755 nm)
毛にはメラニンが含まれているので、レーザーを照射するとその光熱作用が毛から毛包に伝わり、毛包外側にある毛を作る細胞、follicular stem cellを熱変性させます。これにより永久脱毛が可能となります。熱を完全にfollicular stem cellに伝えるためには照射時間を長くしなければならないので、表皮に影響を与えないように皮膚表面を冷却しながら照射します。
メラニンやヘモグロビンなどに良く反応するレーザーは、はっきりした濃いシミや、濃く太い毛には良く反応しますが、色素が少ない薄いシミやうぶ毛の治療は難しかったり時間がかかったりします。シミのない肌、つるつるのお肌を得るには根気が必要ですね!
いぼ、ほくろ、盛り上がりのあるシミなどの除去
=水分に反応するレーザー
◆炭酸ガスレーザー(10,600 nm)
炭酸ガスレーザーは波長が非常に長く、水分に反応し、レーザー光の焦点部は1,000度以上に達します。皮膚組織には水分が沢山含まれているので、いぼやほくろなどに照射するとその部分が蒸散し、出血せずに取り除くことができます。また、ニキビ治療にも使用でき、ニキビに穴を開けて膿や皮脂成分を溶かすと同時に殺菌を行う事ができます。
肌の再生
=真皮に働きかけるレーザー
◆フラクショナルCO2レーザー
炭酸ガスレーザーをフラクショナル(微細な点状)に照射し、真皮まで孔を開けます。これにより、孔周囲が熱変性するので肌が引き締まったり、創傷治癒効果によりコラーゲンが再生し、シワ、タルミ、ニキビ跡の改善ができます。また、面ではなく点状に照射するので、肌表面のやけどなどのリスクや痛みを最小限に抑える事ができます。加えて、お肌に開けた微細な孔が閉じる前に肌の再生を促す成長因子などを塗布すると、より一層肌質改善効果を上げる事ができます。
いかがでしたか?
レーザーによる治療は多種多様だということがおわかりいただけるかと思います。品川美容外科では、様々なお悩みに対応するたくさんのレーザー機器や治療方法を駆使してみなさまのお悩みの解決をお手伝いします。気になることがありましたらお気軽にご相談くださいね。
カウンセリングは何度でも無料です。ぜひ、お近くのクリニックへお問い合わせください。