薄着になる機会が多くなると気になるのが、手足のボコボコとしたセルライト。そもそもセルライトとはどんなもので、なぜできてしまうのでしょう?今回は、セルライトについて、予防法や改善法を解説します。
セルライトが日本人女性に増えている!?
セルライトは、成人女性の約8割にみられるといわれています。欧米人の女性に多くみられますが、食習慣の欧米化による栄養状態の変化によって、最近では日本人女性の間でも増えてきました。
セルライトは一度できると、なかなか自然には消えません。また、増えるにつれて「むくみ」やすく「冷え」やすいという「冷え性体質」になってきます。
とくに多くみられるのは、贅肉のつきやすいお尻や太もも、二の腕、お腹あたりです。
セルライトの形成過程
セルライトは脂肪細胞の一種で、老廃物と結合して脂肪細胞が肥大することで、セルライトは作られています。それでは、脂肪細胞が肥大すると、なぜセルライトができてしまうのでしょうか?
脂肪細胞が肥大する原因のひとつに、皮下脂肪の増加が挙げられます。皮下脂肪は、いくつもの部屋に分けられていて、各部屋の間には、「膠原線維(こうげんせんい)」でできた隔壁(線維性隔壁)があります。肥満により脂肪細胞が肥大していくと、厚さを増した脂肪層に線維性隔壁がついていけなくなって、皮膚に隔壁が付着してしまい、皮膚が下の筋膜に向けて引っ張られることになります。
このような状態になると、肌はまるでオレンジの皮のようにでこぼこした状態になっていきます(オレンジピールスキン現象)。
また、脂肪細胞の肥大は、隔壁内の血管やリンパ管を引っ張ったり、圧迫したりします。すると、血液やリンパ液の循環が悪くなり、身体に老廃物が溜まっていきます。その結果、肥大した脂肪細胞とたまった老廃物が結合して、セルライトが作り出されます。
そして、セルライトができることで、さらなる血液循環の悪化や老廃物の蓄積が起こり、肥大した脂肪細胞が増えていきます。そうなると、次々とセルライトが作り出され、さらに、セルライトがセルライトを作り出すという悪循環が起きてしまうのです。
セルライトはなぜできる?原因となるのはこの4つ
セルライトができる原因を考えてみましょう。
1加齢と運動不足
年をとると代謝が悪くなり、太りやすくなります。皮下脂肪がつきやすい上に筋肉量が低下して、皮下脂肪を支えられなくなります。すると、たるみが生じて血管やリンパ管を圧迫し、セルライトの原因となります。
2慢性的なストレス
ストレスを感じると、血管が収縮して血行不良が起こります。さらにストレス状態が慢性化すると、血行不良がつねに起こります。このように、血行不良が続くことで老廃物を体外へ排出する働きが衰え、セルライトができやすくなります。
3偏った食生活
高カロリーな食事ばかりをとっていると、身体に脂肪をためることになります。また、アルコールを過剰摂取すると、体内の水分が大量に使われ、身体にむくみが起き、それがセルライトの原因となります。
4女性ホルモンの乱れ
月経前に分泌される「プロゲステロン(女性ホルモンのひとつ)」には、体内に水分をため込む働きがあります。プロゲステロンはセルライトの生成に関わっている女性ホルモンです。また、女性ホルモンの乱れにより、身体が冷えたり、むくんだりすることもセルライトができる原因となります。
セルライトの除去法
ここでは、軟化セルライトを除去する方法をご紹介します。
入浴
湯船にゆっくりつかることで、身体が芯から温まり、血行が良くなります。すると、老廃物や脂肪の排出が活性化されます。また、汗をかくことで、老廃物の排出が促されます。お風呂のさいにボディソープや石鹸、ローラーなどを使用してマッサージを行うのも良いでしょう。
マッサージやストレッチ
マッサージやストレッチもセルライトの除去に効果的です。特にお風呂上がりなど、血流が良い状態で行うとよいでしょう。セルライトが気になる箇所を中心に老廃物を押し流すようにマッサージしましょう。
すぐにできる!セルライトつぶしマッサージ
- マッサージを行いやすくするために、オイルやクリームなどを塗る
- 足裏は、真ん中から左右放射線状に流すようにマッサージを行う
- かかとから指先までもみほぐす
- ふくらはぎは、親指で下から上にさすりあげる
- むこうずねの外側の骨を両方の親指で下から上に押しながらマッサージする
- 膝裏を指で押すようにリンパ液を流す
- 膝の上の骨に沿って、親指で押す
- 足首から膝までを指で擦り上げる
- 太ももは、内側から外側に、指全体を使ってなぞるようにマッサージする
- 足首から太ももまで手の平で擦り上げる
- 同様に反対の足も行う
セルライトは、短い期間で除去できるものではありません。根気強く、気長に行いましょう。
セルライトを作らないための4つの方法
セルライトは、日常生活の改善でも防ぐことができます。ここでは、普段の生活に取り入れられる予防法を紹介していきます。
1睡眠
質のよい睡眠は、セルライトを予防する上で大切です。睡眠が十分とれないと、自律神経やホルモンのバランスが崩れてしまい、ストレスや冷え、むくみを引き起こします。
2食事
基礎代謝を上げる食べ物を積極的に摂ることが大切です。玄米、緑黄色野菜、大豆、卵、魚類、ナッツ類などです。野菜類は、蒸したりゆでたりする温野菜にすると、食べる量を増やせます。
また、糖分や脂質は、脂肪の蓄積につながります。とくにお菓子類やインスタント食品などをよく摂る人は気をつけましょう。
3運動
適度な運動、とくに有酸素運動は、脂肪を燃焼させ、セルライトを防止します。毎日続けられるウォーキングなどから始めて、ダンスやジョギング、スポーツクラブで汗を流すのもいいですね。週に3日、習慣的に行いましょう。
4マッサージ
常に血行をよくして、むくみを出さないことがセルライト予防になります。入浴中やお風呂あがりにマッサージを行いましょう。足先から心臓に向かって気持ちのよい強さで、脚、腕、わきの下、お腹などをもみほぐします。首を回す、肩を上下させる、腰を伸ばす、アキレス腱を伸ばすなど、ストレッチも効果があります。
セルライト:まとめ
- セルライトは、成人女性の約8割に見られる
- 食習慣の欧米化によって日本人女性の間でも増えている
- セルライトができるのは、お尻、太もも、二の腕、お腹といった贅肉のつきやすい場所
- セルライトを自然に消すことは難しく、体質にも影響を与える
- 肥大した脂肪細胞と老廃物が結合してセルライトができる
- セルライト部分は血液循環が悪くなりさらに老廃物がたまる
- セルライトができる原因は、加齢と運動不足、慢性的なストレス、偏った食生活、女性ホルモンの乱れなどである
- セルライトの中でも、初期のものを「軟化セルライト」、時間が経ったものを「硬化セルライト」という
- 硬化セルライトになると、解消するのが難しくなる
- 軟化セルライトを除去する方法として、老廃物を排出させるマッサージがあるが、根気よく行う必要がある
- 硬化セルライトになると、自分で除去することが難しいので、クリニックなど専門機関に相談するとよい
- セルライトを作らない方法としては、質の良い睡眠や運動の習慣をつけ、血行を良くするとよい