
毛穴の黒ずみは、皮脂や角質、メイク汚れが毛穴に詰まることで、酸化して起こりますが、正しいケアを行えば改善できます。
しかし、「しっかりスキンケアしているのに、毛穴の黒ずみだけがどうしても消えない」「毛穴の黒ずみ完全になくすことはできないの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、毛穴の黒ずみが起こる原因から、日々の正しいスキンケア方法、美容医療の活用まで徹底解説します。
効果的な対策を行い、毛穴の目立たない透明感のある肌を目指しましょう。
毛穴の黒ずみを引き起こす主な原因

毛穴の黒ずみを引き起こす原因にあげられるのが、毛穴の汚れや皮脂の蓄積です。
また毛穴に汚れが溜まったままにすると炎症が起きてしまい、色素沈着を起こす場合があり、毛穴が黒く見える原因にもなります。
以下で原因について詳しくみていきます。
毛穴に残った汚れ
毛穴に残った汚れは、毛穴の黒ずみを引き起こす原因のひとつになります。
毛穴の中に入り込んだ汚れが酸素と反応することで、酸化を起こし、黒っぽく変色してしまい、毛穴が黒く見えてしまうためです。
とくに、ファンデーションや日焼け止めなどの化粧品や皮脂汚れは、きちんと落とせていないと毛穴の中に入り込んでしまいます。
さらに、目に見えないほどの微細な汚れは、通常の洗顔だけでは取り除けない場合があります。
きちんとメイクを落としたつもりでも、クレンジングの方法や使用するアイテムによって落としきれていないことも少なくありません。
日々の汚れが蓄積されることで、毛穴に詰まった汚れが酸化して肌に残ってしまい、黒ずみを引き起こしてしまいます。
皮脂や古い角質の蓄積
毛穴の黒ずみの原因としてよく耳にするのが「角栓」です。
角栓は、過剰に分泌された皮脂と、古い角質が混ざり合ってできます。
肌のターンオーバーが正常であれば、古い角質は自然と剥がれ落ちていきますが、睡眠不足やストレス、加齢などの理由でターンオーバーが乱れると、剥がれ落ちるはずの角質が肌表面に溜まりやすくなります。
結果として、皮脂と混ざって毛穴を塞ぎ、「角栓」として蓄積されてしまうのです。蓄積された角栓が空気に触れて酸化してしまうと、色素沈着や黒ずみへと変化します。
とくに、Tゾーンや小鼻などは皮脂の分泌が多い部位のため角栓ができやすく、ほかの部分に比べて黒ずみが目立ちやすい傾向があります。
毛穴の炎症
毛穴に詰まった汚れや角栓をそのままにしてしまうと、皮脂を餌にする菌が繁殖しやすくなり、毛穴内部で炎症を引き起こすことがあります。
炎症が起こると、炎症に対抗するためにメラニン色素を生成しやすくなり、炎症が落ち着いた後も色素沈着が残る場合があります。色素沈着が残ると周辺の肌が茶色や黒っぽく見えるようになるため、毛穴の黒ずみとして目立ってしまいます。
また、炎症を繰り返すことで毛穴の周りの皮膚が硬くなって、毛穴が開いたままの状態になることがあり、さらに汚れが溜まりやすくなってしまうという悪循環に陥るのです。
肌トラブルを未然に防ぐためにも、正しいケアの方法を身に着けましょう。
毛穴の黒ずみをケアする5つのステップ

毛穴の黒ずみを改善するには、丁寧なクレンジングや洗顔、角質ケアが重要です。
しかし、正しい方法で行わなければ、せっかくのケアも効果が薄れてしまいます。
ここでは、毛穴の黒ずみ対策として取り入れたい具体的なケア方法を、5つのステップに分けて詳しくご紹介します。
1クレンジング
毛穴の黒ずみを対策する基本は、毎日のクレンジングです。
クレンジングをきちんと行わなければ、汚れが残ったままになってしまいます。
とくに、ファンデーションや日焼け止めは油分が多いため、しっかり落とさなければ毛穴を塞いでしまいます。
クレンジングを選ぶ際は、油分をしっかり落とせるオイルタイプやバームタイプを選ぶとよいでしょう。
ただし、しっかり汚れを落としたいからといって、ゴシゴシ顔をこすったり、毛穴の周りを強く刺激したりするのは逆効果です。
強くこすったりせず、やさしくクルクルと汚れを浮かせるようなイメージで、丁寧に落としましょう。
2洗顔
クレンジングの後は、洗顔も行いましょう。
クレンジングをしても毛穴の奥に汚れが残っていることもあるため、洗顔をすることで残った皮脂や細かい汚れまですっきりと洗い流します。
顔の中でも、皮脂の分泌が多い小鼻や額は汚れが溜まりやすいため、日々の洗顔が重要です。
洗顔をする際は、しっかりと泡立て、弾力のある泡で肌を包み込むように洗いましょう。泡がクッションとなり、肌との摩擦を抑えられます。
毛穴の黒ずみを改善するなら、洗顔は朝と夜の1日2回行うのがおすすめです。
朝の洗顔では、寝ている間に分泌された皮脂やほこりを落とし、夜の洗顔では1日の汚れを洗い流します。
洗顔後はタオルでこすらず、軽く押さえるように水分を拭き取るのがポイントです。洗いすぎると乾燥してしまい、逆に皮脂が過剰分泌されてしまうことがあります。
自分の肌質に合った洗顔料を選び、やさしく丁寧に行うことが毛穴の黒ずみ予防につながります。
3角質ケア
角栓とは、皮脂と古い角質が混ざり合って毛穴に詰まった状態を指します。角質が酸化すると、黒ずみとなって目立ってしまうのです。
角質の酸化を防ぐために行いたいのが、定期的な角質ケアです。
角質ケアを行う際は、酵素洗顔やスクラブ、フルーツ酸配合のAHAやサリチル酸配合のBHAといった成分を含むアイテムを使用しましょう。
酵素洗顔やスクラブは、古い角質の除去や毛穴の詰まり予防に効果的です。ただし、過度なケアは肌を傷つけてしまう恐れがあるため、週1~2回を目安に行いましょう。
肌が弱い人は全顔に角質ケアを行うと肌荒れを引き起こす可能性もあるため、角質が溜まりやすい小鼻やあご周りだけをケアする方法がおすすめです。
角質ケアのあとは必ず保湿を行いましょう。角質ケアをした後は肌の水分が失われやすいため、通常より丁寧に保湿を行う必要があります。
定期的な角質ケアで肌のターンオーバーが正常化すれば、毛穴の黒ずみが改善され、明るい印象の肌に近付けます。
4保湿
毛穴の黒ずみ対策として見落とされがちなのが保湿です。肌が乾燥すると皮脂の分泌が過剰になり、皮脂が毛穴に詰まって黒ずみを引き起こす原因となってしまいます。
洗顔後の肌はとくに水分が失われやすい状態のため、時間をあけずに化粧水で水分をしっかり補給し、その後に乳液やクリームでフタをして潤いを閉じ込めましょう。
とくに、インナードライ肌の人は表面が脂っぽくても内側が乾燥している状態のため、念入りな保湿ケアが必要です。
乾燥しやすい頬や口周りにはたっぷりと保湿し、Tゾーンは乳液やクリームを控えめにし油分の量を調整することで、べたつきを抑えながら保湿ができます。
毎日の保湿ケアは、毛穴の黒ずみを防ぐだけでなく、肌のキメを整えて毛穴を目立ちにくくする効果も期待できます。
5紫外線対策
毛穴の黒ずみを防ぐためには、毎日の紫外線対策が欠かせません。
毛穴の黒ずみを悪化させる大きな原因のひとつが、紫外線による皮脂や角栓の酸化です。紫外線は肌にダメージを与え、皮膚のたるみや色素沈着も引き起こします。結果として、毛穴がより目立つようになってしまうのです。
季節や天候に関わらず日焼け止めを塗ることで、紫外線対策ができます。紫外線は屋外だけでなく室内に入り込むため、窓際で過ごす際にも注意しましょう。
日焼け止めはSPFやPAの値を使用シーンに応じて選び、汗をかいたりマスクで擦れたりする場面では、こまめに塗り直すことが大切です。さらに、帽子や日傘、サングラスなどのUVカットアイテムも併用することで、より効果的に紫外線をブロックできます。
継続的な紫外線対策で、毛穴の黒ずみを未然に防ぎましょう。
毛穴の黒ずみケアをするときにNGな行為

毛穴の黒ずみが気になると、つい自分でケアをしたくなりますが、間違った方法は逆効果になることもあるため注意が必要です。
とくに毛穴の汚れを無理やり押し出す行為は、肌を傷つけて炎症を起こしたり、毛穴が余計に広がってしまう原因になります。
毛穴の黒ずみケアで注意しなければならない行為を以下にまとめました。
毛穴パックを使用する
毛穴の黒ずみ対策において、毛穴パックの使用は避けたほうがよいでしょう。
見た目には角栓が取れて毛穴がきれいになったように感じられますが、実際には毛穴や周辺の皮膚に強い負担をかけてしまいます。刺激によって毛穴が広がったり、肌トラブルの原因になる可能性もあるアイテムです。
さらに、必要な皮脂まで取り除いてしまうため、肌が乾燥して皮脂の過剰分泌を招く場合があります。とくに、乾燥肌や敏感肌の人は赤みやかゆみがでやすく、炎症を引き起こすケースもあるため注意が必要です。
毛穴の黒ずみ対策は即効性を求めるのではなく、日々の丁寧なスキンケアによって毛穴詰まりを予防し、肌環境を整えることが大切です。
毛穴の汚れを無理に押し出す
毛穴の黒ずみや角栓が気になっても、自分で無理に押し出すのは避けましょう。
毛穴の汚れを指や器具で無理に取り除こうとすると、肌や毛穴に過剰な刺激を与え、かえってトラブルを招いてしまいます。
毛穴を押し出す行為によって肌が傷つき、炎症や赤み、色素沈着が残ることがあります。結果的に、黒ずみを目立たせる原因になってしまうのです。
また、無理に毛穴の詰まりをとろうとして押し出すと毛穴自体が広がってしまい、さらに詰まりやすくなるという悪循環につながります。
どうしても詰まりが気になる場合は、自分で毛穴の角栓をとるのではなく、皮膚科や美容クリニックなど専門機関でのケアを検討しましょう。
専門家に相談をすることで、適切な処置をしてもらえるため、肌への負担を最小限に抑えながら毛穴汚れを取り除くことが可能です。
毛穴は非常に繊細な部位であるため、自己流のケアではなく正しいケアを行いましょう。
毛穴の黒ずみ改善に
おすすめの美容医療4選

1ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、サリチル酸の薬剤を肌に塗布し、古い角質や毛穴に詰まった汚れをやさしく溶かす施術です。
角質を取り除くことにより、肌のターンオーバーを促進し、毛穴の黒ずみを改善すると同時に、くすみやニキビの予防にも効果が期待できます。
ダウンタイムがほとんどないため、忙しい人や痛みに弱い人でも気軽に受けやすい点がメリットです。また、施術後からメイクが可能という点でも人気となっています。
品川美容外科のケミカルピーリングは、サリチル酸マクロゴールピーリングを使用しており、サリチル酸にマクロゴールを組み合わせることで、皮膚の表面にある古い角質や毛穴に詰まった角栓を効果的に除去できるようになりました。刺激が少なく角質除去の効果が高いピーリング剤です。
2フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーはマイクロドット状にレーザーを照射し、小さな点の穴を皮膚に開け、熱エネルギーを与えて細胞再生を促す施術です。
毛穴の黒ずみはもちろん、毛穴の開きやニキビ跡、小ジワなどにも高い効果が期待され、総合的な肌質改善に効果が期待されています。
1回の施術でも肌の変化を感じやすく効果の持続性がありますが、継続した施術を受けることで皮膚の自己再生能力が促され、毛穴の黒ずみやシミ、シワにもより効果が期待できます。
品川美容外科のフラクショナルCO2レーザーは、成長因子を含んだフェイスマスクまたは美容液で仕上げることで、お肌の再生機能を促進します。また翌日からメイクが可能ですので忙しい方にもおすすめです。
3ハイドロピーリング
ハイドロピーリングは水圧を利用して、毛穴に詰まった汚れや角質をやさしく剥がす美容ケアです。高濃度の酵素や保湿成分を含む液を使い、肌への刺激を最小限に抑えるため、敏感肌の方や美容施術が初めての方にもおすすめの施術です。
施術時間も短く、効果も現れやすいため、即効性の高い角質ケアとして注目されています。
洗浄効果が高いため、施術直後から肌のつるつる感や透明感を実感できるのが魅力です。
品川美容外科のハイドロピーリングは、特殊な水流と吸引を使った施術で、肌の古い角質や汚れをやさしく取り除きます。水素水ケア&オゾン水殺菌が特徴で、ニキビ抑制や肌の血行促進と細胞の新陳代謝を浄化させます。実施している院が限られますが、毛穴の黒ずみが気になる方には、定期的なメンテナンスとして取り入れるのもおすすめです。
4ポテンツァ
ポテンツァは、マイクロニードル(微細な針)と高周波(RF)を組み合わせた最新の美肌治療です。悩みに合わせてチップを使い分けることで、毛穴の黒ずみや毛穴の開きなどの毛穴悩みへの効果や、ニキビ跡やたるみといったさまざまな肌悩みにアプローチできます。
肌に微細な刺激を与えることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、内側からハリのある肌へ導きます。従来のレーザー治療と比べてダウンタイムが短く数日で回復するため、忙しい方や予定がある方におすすめの施術です。
品川美容外科のポテンツァは、毛穴のお悩みは全顔30,000円台で受けることができます。ダウンタイムが比較的短く翌日からメイクをすることが可能です。ポテンツァは実施院が限られますが、毛穴治療には、ポテンツァの次世代機といわれるエリシスセンスもおすすめです。毛穴ケアと肌改善を同時に叶えたい人にぴったりの美容医療です。
まとめ:自分に合ったケアで
黒ずみを改善しよう

毛穴の黒ずみは、皮脂や汚れが酸化することで生じますが、正しいスキンケアを続ければ改善できます。クレンジングや洗顔、保湿に加え、角質ケアや紫外線対策も大切です。とくに、皮脂の多いTゾーンは丁寧にケアしましょう。
セルフケアで変化が感じられない場合は、美容医療も取り入れながら、自分の肌に合った方法で継続することが重要です。毎日のケアを見直して、黒ずみのない健やかな肌を目指しましょう。