糸リフトは、フェイスラインを物理的に引き上げられる施術です。ただし、施術後には腫れや違和感などのダウンタイムが生じることもあり、不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、糸リフト後に現れやすい症状や経過期間の目安について解説します。症状が現れた際に落ち着いて対応できるよう、事前に正しい情報を確認しておきましょう。
糸リフトとはどのような施術?
糸リフトは、特殊な医療用の吸収糸を皮下に挿入し、皮膚や脂肪組織を物理的に引き上げてフェイスラインの変化を目指す施術です。糸の挿入により、顔のたるみやシワを目立ちにくくするだけでなく、皮膚が活性化して肌のハリやツヤ感を高める効果も期待できます。
糸の挿入は皮膚に大きな傷を与えず、小さな針穴を空けて行われます。そのため、施術時間は25~30分程度と比較的短めで、体への負担も抑えることが可能です。
糸リフトは切開を伴わない施術のため、一定期間を空ければ繰り返して施術を受けられる点が特徴です。
糸リフト後のダウンタイムと主な症状
糸リフト後は、腫れや軽度の痛み、内出血などが生じる場合があります。しかし、通常の場合は時間の経過とともに改善していくのが一般的です。
ただし、経過には個人差があるため、事前にダウンタイムの全体の流れを確認しておくことが安心へとつながります。以下では、ダウンタイムの期間目安や起こりやすい具体的な症状について解説します。
ダウンタイムの期間は1~2週間程度
糸リフトのダウンタイム期間には個人差がありますが、見た目に関するダウンタイムは1~2週間程度が目安です。腫れのピークは2~3日程度が目安で、時間の経過とともに落ち着いていきます。
顔を圧迫したり、横向きに寝た際には違和感や痛みを感じる場合があります。大きな口を開ける、強く笑うなどの表情の動きに制限が必要になるため、注意が必要です。また、激しい運動やマッサージなどは1ヶ月程度控えることが推奨されているため、注意しましょう。
美容皮膚科医から案内されたアフターケアや生活上の注意点を守ることで、ダウンタイムの経過を穏やかに過ごせます。ダウンタイム中の状態に不安を感じた場合は、違和感を放置せずにクリニックへ相談しましょう。
腫れ・痛み・内出血などが出ることもある
糸リフトは、皮膚を切る施術ではないため、大きな傷が残ることはほとんどありません。ただし、糸を皮下に挿入する施術のため、腫れや痛み、内出血などが現れることもあります。
腫れや痛みは、皮膚や組織が刺激され炎症を起こすことで生じます。腫れている部位を冷やすことで症状が和らぎ、2日~1週間程度で落ち着くことが一般的です。
また、内出血は、針や糸が皮下に挿入される際に血管を傷つけることで起こる場合があります。しかし、通常は1~2週間程度で自然と目立たなくなるとされています。
ダウンタイムの症状や程度は個人差があるため、違和感があればクリニックで相談することが重要です。
ダウンタイムから回復するまでに
かかる期間
糸リフト後のダウンタイムは、一般的に1週間~1ヶ月程度とされており、時間の経過とともに落ち着いていくことがほとんどです。
ただし、回復にかかる期間は、個人の体質や施術内容や範囲などに依存するため、すべての人が目安の期間で回復するとは限りません。個人差はあるものの、あらかじめ期間の目安を把握しておけば、日常生活でどのように過ごすかの計画が立てやすくなります。
以下では、ダウンタイムから回復までにかかる具体的な期間について解説します。
見た目の変化は数日~2週間
糸リフトによる見た目の変化は、数日~2週間程度で徐々に落ち着いていく傾向があります。
施術直後は、麻酔の影響や施術による刺激で、顔全体に腫れやむくみが見られることがあります。内出血は比較的目立ちにくいとされていますが、腫れやむくみは2~3日目にピークを迎え、その後徐々に落ち着いていくケースが一般的です。
糸リフトの施術直後の具体的な状態は、以下のとおりです。
術後の翌日以降は、内出血が現れる場合もあり、約1週間は引きつれ感や違和感を覚えることもあります。しかし、時間の経過とともに落ち着き、目立たちにくくなっていく傾向があります。術後1週間の症例写真は、以下のとおりです。
ただし、糸リフトの施術直後や1週間後の状態は個人差があるため、症例写真はあくまで参考程度に確認しておきましょう。
肌に馴染むまでに2週間~1ヶ月程度
糸リフトが肌に馴染むまでの目安は、2週間~1ヶ月程度です。
術後2週間~1ヶ月を経過すると、腫れや痛み、内出血などの症状は落ち着き、日常生活への影響も少なくなる傾向があります。また、使用される糸が体内に吸収される過程で、コラーゲンの生成が促進され、肌にハリが出たり、弾力が増したりなどの変化を感じる方もいます。
術後1ヶ月後の症例写真は以下を参考にしてみてください。
症例写真のように、術後1ヶ月ほど経過すればダウンタイムが気になりにくくなり、肌のハリや弾力の変化を実感する方もいます。ただし、肌の表面にわずかに凸凹や引きつれ感が残る場合もあるため、不安を解消するためにも早めにクリニックで相談しましょう。
日常の生活は当日~翌日からでも可能
糸リフトは、施術後に傷が残りにくい施術であるため、日常の生活は当日~翌日からでも戻れることが特徴です。施術直後でも、痛みや腫れが軽度であれば、そのまま外出する方もいます。
品川美容外科の美肌糸リフトは、入浴や洗髪、シャワー、メイクは当日から可能で、比較的早く日常生活に復帰しやすい点が魅力です。ただし、患部への強い圧迫や擦り、長時間の入浴などは腫れや内出血を引き起こすおそれがあるため、注意が必要です。
動画で見る糸リフトの経過と
ダウンタイム期間の目安
糸リフトはすぐに変化を実感できる反面、腫れや痛みなどのダウンタイムが気になる方も多い施術です。
この動画では、施術直後から回復までの流れをわかりやすく紹介しています。
ダウンタイム中の注意点
糸リフトのダウンタイム中は、肌の状態を安定させ、施術後の経過を安定させるためにも、注意すべき点があります。とくに、施術直後から1週間程度は、患部や体全体を温めることや患部を圧迫したり動かしたりすることは控えるのが望ましいです。
以下では、ダウンタイム中の注意点について解説します。
洗顔方法や入浴のタイミングに気をつける
糸リフト直後は入浴を控え、洗顔の際も患部を刺激しないように優しく行うことが重要です。
糸リフトは、肌の表面に大きな傷が伴わない施術のため、施術当日から洗顔が可能です。ただし、施術当日は糸が皮下組織に馴染んでいない状態で、刺激を与えると糸の位置に影響を与える可能性があります。そのため、洗顔の際はできるだけ患部に触れないように気をつけましょう。
品川美容外科の美肌糸リフトは、入浴・シャワーは当日から可能ですが、体を温めすぎるとダウンタイムが長引く原因になり得るため注意が必要です。
施術直後のメイクは注意する
糸リフトの施術直後のメイクについては、多くのクリニックでは、当日中のメイクが可能と案内されることもありますが、患部を擦ったり引っ張ったりすると痛みや腫れがでやすくなるため注意が必要です。
どうしてもメイクが必要な場合は、患部を避けるかナチュラルメイクにし、アイメイクやリップなどのクレンジングしやすい部位のみのメイクにとどめておくといいでしょう。
また、クレンジングの際もシートタイプは避け、オイルやクリームなど力を入れなくても落とせるタイプを選んでください。
飲酒や激しい運動は控える
糸リフトのダウンタイム中は、飲酒や激しい運動など、血行を促進する行動は控えましょう。
アルコールや運動は血行を促進し、腫れや内出血を助長する可能性があります。とくに、飲酒による血管拡張作用により、糸リフト後の赤みや腫れが出やすくなるおそれがあります。また、体内の抗炎症作用を減少させる場合もあり、炎症反応が抑制されて施術後の腫れや赤みが長引く可能性があるため注意が必要です。
糸リフト直後は激しい運動を1ヶ月程度控え、様子を見ながら少しずつ再開するようにしましょう。
マッサージやエステは一定期間避ける
糸リフトのダウンタイム中は、マッサージやエステも1ヶ月程度は避けましょう。
術後に注意すべき点は、患部を擦ったり引っ張ったりしないことです。フェイシャルマッサージやエステで患部に力が加わると、糸の位置に影響が出たり、腫れや内出血が長引いてダウンタイムが長引いたりするおそれがあります。
また、人によっては施術から1ヶ月経過しても、糸が組織に馴染みきっていない場合もあります。違和感が残っている場合は、マッサージやエステは控えましょう。
マッサージを受ける際は、事前に施術担当者に相談し、確認しておくと的確なアドバイスをもらえます。
品川美容外科の糸リフト
「美肌糸リフト」3つの魅力
品川美容外科の「美肌糸リフト」は、たるみが気になる方や自然なフェイスラインを目指す方に選ばれている施術です。使用する糸がショートとロングの2種類になり、症状に応じた使い分けや組み合わせなど、柔軟な対応がしやすくなりました。
また、全体的なプライスダウンも実現しており、今までより選びやすくなる点も特徴です。
施術を慎重に選ぶ際の判断材料として、以下では美肌糸リフトの魅力について解説します。
1肌悩みによって糸の使い分けや組み合わせができる
品川美容外科の美肌糸リフトでは、ショートタイプとロングタイプの2種類の糸を使用しています。
ショートは短めの糸で、口元のピンポイントなたるみに適しています。一方、ロングは皮膚を物理的に支える構造をしており、フェイスラインやほうれい線など広範囲なリフトアップが可能です。
肌悩みに応じて糸を使い分けたり、組み合わせたりすることで、一人ひとりのお悩みに合わせてアプローチできます。
2チャレンジしやすい価格に設定されている
価格改定により、よりチャレンジしやすい価格に見直されました。全体的な料金を低く設定しているため、継続的なメンテナンスや複数本の施術を検討しやすくなっています。
高品質な糸と技術による施術でありながら、費用面のハードルが下がったことで、糸リフトを初めて挑戦する方にもおすすめです。
3切らないためダウンタイムが短い
皮膚を切開せずに特殊な糸を挿入してリフトアップを目指す施術のため、比較的ダウンタイムが短いことが魅力です。
切開を伴う施術に比べて、腫れや内出血が軽度で済むケースが多く、日常生活への影響も最小限に抑えられます。当日からメイクが可能で、予定を調整しやすい点も選ばれる理由です。
痛みに不安がある方や初めて美容医療を受ける方にも、切らない施術である美肌糸リフトがおすすめです。
ダウンタイムを軽くするための
ポイント
糸リフトは切らない施術であるため、ダウンタイムは比較的短く、日常生活への影響も少ないとされています。ただし、腫れや内出血を抑えてダウンタイムを軽くするためには、施術後の過ごし方が重要です。
以下では、ダウンタイムを軽くするために意識すべきポイントを紹介します。
術後はしっかりクーリングを行う
糸リフト後のダウンタイムを軽減するには、術後に糸を挿入した部位をクーリングするといいでしょう。
清潔なガーゼやラップなどで包んだ保冷剤を使用し、施術直後から2日間ほど腫れや内出血箇所を優しく冷やすことで、症状を和らげられます。ただし、冷却が不十分であったり、自己判断でケアを続けていたりと、腫れや内出血が長引くおそれがあります。
術後のケアは、美容皮膚科医の指示に基づいて適切に対応することが大切です。
美容皮膚科医の指示をきちんと守る
美容皮膚科医の指示をきちんと守ることで、糸リフト後のダウンタイムを軽減しやすくなります。
化膿止めや痛み止めが処方される場合もあるため、指示どおりに服用しましょう。また、ダウンタイム中は、患部を触ったり激しい運動や飲酒を控えたりなどの注意事項を守ることで、腫れや内出血、痛みが長引くリスクを抑えられます。
SNSで共有されている施術レポートを鵜呑みにして自己判断でケアすると、かえって回復が遅れる可能性があります。術後は必ず美容皮膚科医の指示に従い、気になることがあれば早めに相談することが大切です。
丁寧に対応してもらえるクリニックを選ぶことも大切
糸リフトのダウンタイムを軽くするには、丁寧な対応を行うクリニックを選ぶことも大切です。事前のカウンセリングや術後の説明が丁寧に行われる体制が整っていれば、不安を軽減しながら施術を受けられます。
また、症例や使用する糸の種類などについて、患者様にもわかりやすく説明してくれるクリニックは、施術を判断するうえでの安心材料になります。
糸リフトを受ける際は、施術内容だけでなく、術後のサポートの充実度も合わせて確認することが、ダウンタイムを軽減できるポイントです。
ダウンタイムは軽減できる!
正しいケア方法を理解して施術に臨もう
糸リフト後のダウンタイムは、正しい知識と適切なケアで軽減が期待できます。腫れや内出血に不安がある方も、事前に対処法を知っておくことで、落ち着いて施術を受けられるでしょう。
また、自己判断ではなく、必ず美容皮膚科医の指示に従ってケアすることが、安全かつスムーズな回復につながります。正しい準備と対策を心がけ、理想のフェイスラインを目指しましょう。