ちりめんジワとは?
ふと鏡を見たとき、目元や口元に細かく寄り集まった浅いシワに気づいたことはありませんか。ファンデーションが筋状に溜まることで発見されやすいこのシワは、織物のちりめんに似ていることから「ちりめんジワ」と呼ばれます。
ちりめんジワは、主に皮膚の最も外側にある表皮にできる浅いシワ(乾燥小ジワ)の一種です。肌の水分が不足し、キメが乱れることで現れます。
| タイプ | 特徴 | 主な発生部位 |
|---|---|---|
| 表情ジワ | 笑う・眉をひそめるなど表情の動きによって生じるシワ | 額の横ジワ、眉間の縦ジワ、目尻のシワ |
| たるみジワ | コラーゲン減少や重力による皮膚のたるみが原因の、深く大きなシワ | 目の下、深いほうれい線、首 |
| 乾燥ジワ(ちりめんジワ) | 肌の表面にできる浅くて細かいシワ。新陳代謝の衰えや保湿性の低下、乾燥・紫外線ダメージが主な原因 | 目元、口元、額 |
ちりめんジワができやすい部位と特徴
ちりめんジワは顔全体に生じる可能性がありますが、皮膚が薄く皮脂分泌量が少ない部位ほど早く現れやすい傾向があります。目元・口元・額・頬・首など部位によってシワの特徴や進行パターンが異なるため、自分の気になる部位を把握したうえで対策を取ることが大切です。ここでは部位ごとの特徴を詳しく解説します。
目元(目の下・目尻)
目の周囲の皮膚はとりわけ薄く、皮脂腺が少ないため乾燥しやすい部位です。まばたきや笑顔など日常的な表情筋の動きも重なり、ちりめんジワが最も早く目立ちやすい場所です。
口元(唇周り・ほうれい線)
口周りは表情の変化が激しく、話す・食べるといった動作でも筋肉が常に動いています。唇の上下に縦方向のちりめんジワが生じやすく、リップメイクが乗りにくくなるため、見た目への影響が大きい部位です。
額・頬・首
額は乾燥が進むと横方向の細かいシワが広がりやすく、頬はたるみが進行するとほうれい線と連続して深くなるケースがあります。首はスマートフォンのうつむき姿勢による「スマホ首ジワ」も近年問題視されています。
ちりめんジワが発生する
主な4つの原因
ちりめんジワは「なんとなく乾燥しているから」ではなく、複数の要因が重なり合って発生します。肌のバリア機能の低下、紫外線ダメージ、加齢による肌機能の変化、そして日常のスキンケアによる摩擦——これら4つの原因を正しく理解することが、根本的な改善と予防につながります。ご自身の生活習慣と照らし合わせながら読み進めてください。
1肌の乾燥によるバリア機能の低下
肌の最も外側にある角質層は、肌内部の水分を保ち、外部刺激から肌を守るバリア機能を担っています。しかし、乾燥によって角質層の水分が不足すると、このバリア機能が低下しやすくなります。バリア機能が乱れると、肌はうるおいを保ちにくくなり、さらに乾燥が進む悪循環に陥ります。その結果、肌表面のハリや柔軟性が失われ、しぼんだように細かく浅いシワが目立ちやすくなります。これが、ちりめんジワが発生する主な原因のひとつです。
2紫外線(UV-A)によるダメージ
紫外線の中でも、波長の長いA波(UV-A)は肌の奥にある真皮層まで届きやすく、コラーゲンやエラスチンなど肌のハリや弾力を支える組織にダメージを与えます。これらの組織が変性すると、肌はうるおいを保ちにくくなり、ハリや柔軟性も低下しやすくなります。その結果、乾燥による細かなシワが目立ちやすくなるだけでなく、肌表面に浅いシワが定着しやすくなります。UV-Aは窓ガラスを通過しやすく、季節や天候にかかわらず肌に影響を与えるため、ちりめんジワを防ぐうえでも日常的な紫外線対策が重要です。
3加齢に伴う肌機能の変化
年齢を重ねると、肌の生まれ変わりであるターンオーバーの周期が徐々に遅くなり、古い角質が肌表面に留まりやすくなります。古い角質が蓄積すると、肌のなめらかさや柔軟性が低下し、乾燥による細かなシワが目立ちやすくなります。また、加齢に伴って皮脂や汗の分泌量が減少すると、肌のうるおいを保つ力も低下しやすくなります。さらに、40代以降は女性ホルモンの変化によってコラーゲンの生成が低下し、肌のハリや弾力が失われやすくなることもあります。こうした肌機能の変化が重なることで、ちりめんジワが発生・定着しやすくなります。
4クレンジング・洗顔時の物理的な摩擦
クレンジングや洗顔の際に肌をゴシゴシと擦ると、肌表面の角質層に負担がかかり、バリア機能が乱れやすくなります。バリア機能が低下すると、肌内部のうるおいを保ちにくくなり、乾燥が進みやすい状態になります。特に目元や口元は皮膚が薄く、摩擦による刺激を受けやすい部位です。メイクを落とす際に強く擦ったり、タオルでこするように拭いたりする習慣が続くと、肌表面のハリや柔軟性が失われ、細かく浅いシワが目立ちやすくなります。ちりめんジワを防ぐためには、洗顔料やクレンジングを肌になじませる際も、できるだけ摩擦を避け、やさしく触れることが大切です。
ちりめんジワは治る?改善できる?
結論からお伝えすると、ちりめんジワは表皮レベルの浅いシワであるため、早期に適切なケアを行うことで改善が期待できます(効果には個人差があります)。ただし、放置して真皮層まで到達した深いシワになると改善の難度が上がります。「今あるシワがどの程度のものか」を正しく見極め、状態に合ったアプローチを選ぶことが重要です。
見極めのポイント:上を向いたときにシワが軽減すれば「たるみジワ」、リラックスした状態でも残るシワはより定着が進んでいるサインです。
ちりめんジワを改善・
予防するための対策
ちりめんジワの改善・予防には、毎日のセルフケアを正しく続けることが大切です。特に、保湿・紫外線対策・生活習慣の見直し・摩擦を避けたスキンケアを意識することで、乾燥によって目立つ細かなシワを防ぎ、肌のうるおいやハリを保ちやすくなります。セルフケアで改善しにくい場合は、美容皮膚科での治療を組み合わせることも選択肢のひとつです。
1保湿成分を意識したスキンケア
ちりめんジワは、肌の乾燥によって目立ちやすくなることがあります。化粧水で水分を補うだけでなく、乳液やクリームで水分の蒸散を防ぎ、肌のうるおいを保つことが大切です。
- セラミド:角質層のうるおいを保ち、バリア機能を支える成分
- ヒアルロン酸:高い保水力を持ち、肌表面にうるおいを与える成分
- コラーゲン:肌表面のうるおいを保ち、乾燥による小ジワを目立ちにくくする成分
2季節を問わない徹底した紫外線対策-UVA)によるダメージ
紫外線は、乾燥やハリ不足、シワの原因につながります。紫外線は季節を問わず降り注いでいるため、外出時は日焼け止めを使用し、必要に応じて塗り直しましょう。日傘・帽子・サングラスなどを活用することも有効です。
3内側から肌を育む生活習慣
| 習慣 | ポイント |
|---|---|
| 食事 | タンパク質やビタミンA・C・Eなどを意識し、肌の健康を支える栄養をバランスよく摂取しましょう。 |
| 睡眠 | 睡眠不足は肌のコンディションに影響します。質の良い睡眠をとり、肌をすこやかに保ちましょう。 |
| ストレスケア | 過度なストレスは血行不良やホルモンバランスの乱れにつながることがあります。適度な運動や趣味の時間を取り入れましょう。 |
| 水分補給 | 体内の水分が不足すると、肌の乾燥を感じやすくなることがあります。こまめな水分補給を心がけましょう。 |
4摩擦を避けたスキンケア
洗顔やクレンジング時に強くこすると、肌への刺激となり、乾燥や小ジワが目立ちやすくなることがあります。洗顔はやさしく行い、タオルで拭くときも押さえるように水分を取りましょう。
年代別ちりめんジワ対策
年代によって、ちりめんジワの原因や対策は少しずつ変わります。20代後半〜30代前半は乾燥対策、30代後半〜40代は保湿に加えてハリ・弾力ケア、50代以降はたるみや深いシワも含めた総合的なケアが大切です。早めに保湿と紫外線対策を続けることで、ちりめんジワの予防につながります。
20代後半〜30代前半
乾燥による初期のちりめんジワを予防
この年代は、まだ深いシワというより乾燥したときだけ目元や口元に細かいシワが出る段階です。対策の中心は、保湿と紫外線対策です。
主な対策
- セラミド・ヒアルロン酸・アミノ酸などの保湿成分を取り入れる
- 毎日、日焼け止めを使う
- クレンジングや洗顔でこすりすぎない
- 目元・口元は専用クリームで保湿する
おすすめの治療
30代後半〜40代
乾燥+ハリ不足によるちりめんジワをケア
30代後半からは、乾燥だけでなく、肌のハリや弾力の低下も関係してきます。
目元・頬・口元に細かいシワが残りやすくなる年代です。
主な対策
- 保湿に加えて、レチノール・ナイアシンアミド・ビタミンCなどを取り入れる
- 紫外線対策を徹底する
- 肌のターンオーバーを乱さない生活習慣を意識する
- 乾燥が強い場合は、美容皮膚科での保湿・肌質改善治療も検討する
おすすめの治療
50代以降
ちりめんジワ+たるみ・深いシワを総合的にケア
50代以降は、ちりめんジワに加えて、たるみ・深いシワ・肌の乾燥が同時に出やすくなります。スキンケアだけで完全に改善するというより、日常ケアと美容医療を組み合わせる段階です。
主な対策
- 高保湿クリームで水分蒸発を防ぐ
- レチノールやペプチドなど、ハリを支える成分を取り入れる
- 首元やデコルテまで保湿・UVケアを行う
- 肌質改善、レーザー、RF(高周波)、注入治療などを悩みに応じて検討する
おすすめの治療
部位・症状別おすすめ施術
ちりめんジワは、部位や原因によって適した治療が異なります。乾燥やハリ不足による浅い小ジワには肌質改善治療、表情の動きで目立つシワにはボツリヌス・トキシン注射、くぼみを伴うシワにはヒアルロン酸注入など、医師が症状に合わせて適切な施術をご提案します。
| 部位 | おすすめ施術 | 特徴 |
|---|---|---|
| 目元の細かなちりめんジワ | 美肌注射/ダーマペン4(ヴェルベットスキン) | 肌のキメやハリ感を整え、なめらかな目元印象を目指します。 |
| 口元の浅い小ジワ | 美肌注射/ダーマペン4(ヴェルベットスキン) | 乾燥やハリ不足による細かなシワにアプローチします。 |
| 笑ったときに目立つ目尻のシワ | ボツリヌス・トキシン注射/ボトックス注射(アラガン社製) | 表情の動きによってできるシワを目立ちにくくします。 |
| 額・眉間の表情ジワ | ボツリヌス・トキシン注射/ボトックス注射(アラガン社製) | 筋肉の過剰な動きをやわらげ、シワの予防・改善を目指します。 |
| 肌のハリ・弾力不足 | コラーゲンピール/ダーマペン4(ヴェルベットスキン)/ポテンツァ/エリシスセンス/美肌注射 | 肌全体のハリ感やツヤ感を高めたい方に向いています。 |
| キメの乱れ・毛穴も気になる方 | コラーゲンピール/ケミカルピーリング/ダーマペン4(ヴェルベットスキン) | 肌質改善も一緒に行いたい方 |
| くぼみを伴う深めのシワ | ヒアルロン酸注入 | へこみやボリューム不足によるシワが気になる方 |
ちりめんジワの症例写真
ちりめんジワについてよくある質問
- Q ちりめんジワとはなんですか?
- A ちりめんジワとは、目元や口元などに現れる細かく浅いシワのことです。乾燥によって一時的に目立つ場合もありますが、加齢によるハリの低下や紫外線ダメージが重なることで、徐々に定着しやすくなります。
- Q ちりめんジワができる原因は何ですか?
- A 主な原因は、乾燥、紫外線、加齢によるハリの低下、摩擦、表情のクセなどです。特に目元や口元は皮膚が薄く、外部刺激の影響を受けやすいため、細かなシワが目立ちやすい部位です。紫外線は皮膚の老化に関係し、シワやハリ低下の要因になるとされています。
- Q ちりめんジワができやすい人はどんな人ですか?
- A 乾燥しやすい方、日焼け止めを使う習慣が少ない方、クレンジングや洗顔でこすりやすい方、目元・口元の皮膚が薄い方にできやすい傾向があります。また、喫煙や紫外線は皮膚老化やシワ形成に関係するとされています。
- Q ちりめんジワはスキンケアで改善できますか?
- A 乾燥によって一時的に目立っているちりめんジワは、保湿ケアで目立ちにくくなることがあります。ただし、ハリの低下や加齢変化を伴う場合は、スキンケアだけでは十分な変化を感じにくいこともあります。
- Q ちりめんジワを予防するにはどうすればよいですか?
- A 毎日の保湿と紫外線対策が基本です。特に目元や口元はこすらず、洗顔やクレンジングをやさしく行うことが大切です。日焼け止めの使用、十分な保湿、摩擦を避けるケアを続けることで、ちりめんジワの予防につながります。







