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再生医療の分野などで活用されている「エクソソーム」や「幹細胞培養液」は今、美容成分としても大きな注目を集めていて、実際の美容医療にも用いられています。エクソソームと幹細胞培養液の違いや、期待される美容効果についてお伝えしましょう。

エクソソームとは

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はじめに「エクソソーム」とは何か、みていきましょう。私たちの身体は、とても小さな細胞が集まって構成されています。そして、ひとつひとつの細胞の中には、さらに細かいさまざまな物質が存在しています。細胞は活動する上で、「細胞外小胞」と呼ばれる、非常に小さな顆粒状の小胞を分泌します。エクソソームはその細胞外小胞の一種で、中には遺伝情報などが詰まっています。

かつてエクソソームの役割は、細胞内のゴミを排出することだけと考えられていました。ところが、その後研究が進み、今ではエクソソームは細胞と細胞のコミュニケーションにおいて重要な役割を持っていることが明らかになってきました。

たとえば、マイクロRNAといった遺伝情報は壊れやすいため、そのままの状態で細胞外に放出されるとすぐに分解されてしまいます。しかし、そのような情報をエクソソームが包み込んでいることで、離れた場所にある細胞にも情報を確実に伝達することができると考えられています。

また、エクソソームには、免疫細胞などから外敵とみなされないような仕組みも備わっています。エクソソームは細胞から細胞へと情報を伝達することで、身体に起こる老化や病気の発症、健康維持などに関わっていると考えられているのです。

では、「エクソソーム配合」などと銘打っている化粧品には、どのような効果が期待できるのでしょうか。

エクソソームに期待される美容効果

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まだすべてが明らかになっているわけではありませんが、エクソソームはコラーゲンの生成を促すメカニズムに関わっていると考えられています。さらに研究が進めば、エクソソームを利用してコラーゲンの量を増やし、肌のハリをアップしたりたるみを改善したりするなど、アンチエイジングの治療に役立てることも期待できるでしょう。

また、すでに開発されているエクソソーム配合の化粧品や、エクソソームを応用した美容治療は、ターンオーバーの促進や抗炎症作用などを目的としています。これらの化粧品や医薬品には複数の成分が含まれているため、エクソソームだけの効果と判断することはできませんが、肌のコンディション向上にひと役買っていると考えられるでしょう。

エクソソームそのものは、ビタミンCやヒアルロン酸など広く知られている美容成分とは異なりますが、重要な情報を伝える物質として他の成分と連携することで、今後、美容治療の常識を大きく変える可能性を秘めています。

幹細胞培養液とは

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エクソソームと同じく美容治療において注目が集まっている「幹細胞培養液」について知るためには、まず「幹細胞」とは何かを理解することが必要です。身体を構成する皮膚や血液などの細胞は寿命が短いため、絶えず入れ替わりながら組織を保っています。幹細胞は、失われた細胞を再び生み出し、補充する能力を持っていて、自分以外の細胞に分化できるほか、自分と同じ能力を持った細胞を複製することもできます。

幹細胞は再生医療の分野でも研究が進められていて、細胞そのものを薬として活用して、傷ついた皮膚や髪の再生を促すことが期待されています。

ただし、美容医療において、実際に幹細胞を使って若々しい肌を再生する方法はまだ確立されていません。そこで幹細胞の働きと似た効果を期待し、さまざまな治療でも活用されているのが「幹細胞培養液」です。

幹細胞培養液は幹細胞を培養する際に分泌されたタンパク質成分を用いて生成される培養液で、植物由来、動物由来、ヒト由来という3種類の研究が進められています。それぞれに特徴がありますが、安全性の面からも、美容医療において現在使われているのはヒト由来の幹細胞培養液で、「サイトカイン」と呼ばれるタンパク質や酵素、生理活性物質などが豊富に含まれています。

幹細胞培養液に期待される美容効果

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ヒト由来の幹細胞培養液は、ヒトの身体に存在する細胞を培養して得られた上澄み液であるため、幹細胞培養上清液と呼ぶこともあります。これらには今、さまざまな美容効果が認められていて、コラーゲンやヒアルロン酸の合成を促進する働きがあるため、若々しい肌への再生が期待できます。

また、細胞分裂を活性化することでシワの改善や防止につながったり、メラニンの生成を抑える働きを用いて美白効果を得たりすることもできます。さらに、抗酸化効果によって老化を抑制するほか、増毛や発毛の効果も認められているため、アンチエイジングを目的とした治療に広く用いられています。

さらに近年では、幹細胞培養液の働きとエクソソームの関連についても、研究が進められています。エクソソームが幹細胞培養液の働きに関わっていることが明らかになれば、さらに高い効果を持つ幹細胞培養液の開発も期待できるでしょう。美容医療において、再生や回復といった若返り治療はこれまで難しいとされていましたが、幹細胞培養液やエクソソームが鍵となり、大きな転換期を迎えています。

幹細胞培養液に注目した美容医療の実際

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最後に、当院ですでに幹細胞培養液を用いて行われている実際の治療についてご紹介しましょう。

肌の若返りを目指したい時は、ヒト臍帯由来の幹細胞を培養・分解した際にできる培養上清液を用いた注射薬による治療、美肌注射という施術が効果的です。

気になる部分のコラーゲンやエラスチンを直接増やすことができるため、シワの改善はもちろん、ハリのアップ、美白といった若返り効果を期待でき、肌質の底上げを目指すことができます。肌組織の再生を促すこのような注射は、これまで一般的であったヒアルロン注射やボツリヌス注射とは一線を画す根本的な若返り治療と言えるでしょう。

美肌注射 :

培養上清液を注入し肌組織の再生を促す治療 1cc 5,000円(税込5,500円)
【副作用・リスク】ハレ:1週間位
お問い合わせ(Tel: 0120-786-300)

美肌注射

また、幹細胞培養液は薄毛や脱毛を改善する治療にも活用されています。当院では、メディカル髪育注射と呼ばれる治療はヒト由来の幹細胞を用いたもので、タンパク質を中心とした発毛に有効な成長因子を頭皮に注入することで、発毛や育毛を促進したり、脱毛を抑制したりする効果が期待できます。

メディカル髪育注射 :

頭皮に有効因子を注入して発毛・育毛の促進、脱毛の抑制する施術 1㏄ 5,000円(税込5,500円) 10ccコース 45,000円(税込49,500円)
【副作用・リスク】注入部分の赤みや針跡が2日位 稀に痛み、内出血、かゆみ:約1~2週間位
お問い合わせ(Tel: 0120-824-900)

メディカル髪育注射

全身の若返りを目指したい時は、臍帯幹細胞による最先端のエイジングケアとして人気な培養上清点滴がおすすめです。美容点滴のためお顔から全身までトータルエイジングケアができます。

培養上清液には、細胞活性のカギとなるサイトカインや成長因子、エクソソームが豊富に含まれており、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たします。老化などにより衰えた細胞の回復を助け、炎症部位に対する抗炎症効果・組織や神経の修復作用などさまざまなお悩みに効果が期待される美容点滴治療です。

培養上清点滴

これらは痛みも少なく、ダウンタイムがほとんどないため、安心して受けやすい治療です。また、回数を重ねることで、さらに高い効果を実感しやすくなります。

美容整形外科には最新の技術を用いたさまざまな治療の選択肢があります。セルフケアでは改善しない肌の老化や薄毛などのお悩みがある場合は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • エクソソームは細胞から分泌される細胞外小胞の一種で、中には遺伝情報などが詰まっている
  • エクソソームは細胞と細胞のコミュニケーションにおいて重要な役割を担っている
  • エクソソームはコラーゲンの生成を促すメカニズムにも関わっていると考えられていて、今後の美容治療を大きく変える可能性がある
  • 幹細胞は、自分以外の細胞に分化したり、自分と同じ能力を持った細胞を複製する能力をもつ
  • 幹細胞培養液は幹細胞を培養する際に分泌されたタンパク質成分を用いて生成される培養液で、肌の再生やしわの改善、美白といったさまざまな美容効果が認められている
  • 幹細胞培養液は、肌の若返りを目指す治療や、薄毛や脱毛を改善する治療に活用されている
文/品川美容スタッフ

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