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乾燥する季節の肌荒れは時期的な症状…と思っているアナタ、もしかして肩こりをお持ちではありませんか?「肩こり」は、意外にも肌荒れの原因になることがあります。
今回は、「肩こり」が引き起こす肌荒れのメカニズムについてご説明します。

お肌ってどんな仕組みでできているの?

肌の構造と役割

皮膚は、外側から表皮・真皮・皮下組織、の三層構造です。
なかでも表皮は、肌の状態と最も深く関わっています。表皮はわずか0.2mmと薄いのですが、さらに4つの層からできています。いちばん外側の「角質層」は、肌に潤いを保つための「保湿機能」と外部刺激から肌を守る「バリア機能」という、大切な役割を担っています。
保湿機能が崩れると水分と潤いがなくなり、バリア機能も低下します。バリア機能が低下すると、肌の水分量はさらに減る、という悪循環に陥ります。結果、外部からの刺激に弱くなり最終的には肌荒れにつながります。

また、バリア機能の低下は、肌のターンオーバーも乱します。ターンオーバーが遅れると角質は厚くなりますし、逆に早まると外部刺激を受けやすい弱い角質層ができます。いずれも肌荒れの原因になります。
健康な肌は、細胞が規則正しく並んで、水分と油分を適度に含んだ状態が保たれています。肌細胞には血液を通して栄養が運ばれますが、血流が悪いと栄養はきちんと運ばれません。ここにホルモンバランスの乱れなどの要素が加わり皮脂の分泌量が変わると、肌は健康な状態を保てなくなります。

さまざまな肌荒れの原因・・

肌荒れの原因とは・・

肌が荒れているとメイクのノリが悪いですし、なにより気分が晴れませんよね。
肌荒れの症状は、カサカサ、かゆみ、発赤など、個人差もあってさまざまですが、ここではその原因について見てみましょう。

免疫力の低下

偏った食事や睡眠不足など、不規則な生活をして体に疲れが溜まってくると、免疫力が低下して肌荒れにつながります。

環境

寒暖差が大きい季節の変わり目など、環境の変化は肌にも影響を及ぼします。

女性ホルモン

月経が終わると肌の調子がよい、月経が近づくとニキビができる…などのお肌の変化は、女性ホルモンが影響しています。また、女性ホルモンが分泌される量は、40歳前後から減少しますので肌荒れしやすくなります。

加齢

加齢によって、お肌のターンオーバーは徐々に遅くなり、皮脂の分泌量が減ります。
さらに、更年期を迎えると女性ホルモンも減少しますので、年を取るとさまざまな要因が重なりバリア機能が低下するといえます。

肩こりはなぜ起こるの?

肩こりの症状や原因

次に、肩こりの基本的な症状や原因を把握しておきましょう。
肩こりは、肩や首が荷物を背負ったように重く苦しく、また、固くこわばった状態になって、痛みや不快な症状をともないます。

肩や首の周辺には20種類以上の筋肉があります。おもに肩甲骨まわりの上腕骨にかけての筋肉に緊張や疲労が蓄積されると、筋肉が凝り固まって神経を圧迫し血流が悪くなります。原因は、ストレスや運動不足、デスクワークなど長時間同じ姿勢をとることからくる血行不良による体の冷えなどさまざまです。
肩甲骨を動かさないために筋肉が緊張して、リンパや血液の流れがどんどん滞って肩こりはひどくなっていきます。

とくに、長時間同じ姿勢というのは、肩周囲の筋肉に負担がかかり、筋肉が固くなって肩こりになりやすいといえます。最近よく見られるのは、パソコンを長時間入力する作業による肩の緊張です。
また、目の疲れも肩こりにつながりますし、ストレスが原因になる場合もあります。

肩こりと肌荒れの以外な関係

肩こりと肌荒れの関係

このように、肩こりによって筋肉疲労が起こると血行不良が生じます。そして、頭部に流れる血液の通り道である肩の血流が悪いと、頭や顔に流れる血液の量も減少します。
同様に、栄養素や酸素を運ぶ機能も鈍くなり、肌に栄養素や酸素がいきわたらなくなって、肌荒れを引き起こすのです。
また、肩こりは不眠や頭痛、自立神経の乱れなどの症状をきたす場合もあります。眠りが浅くなれば、睡眠中のターンオーバーが崩れて肌の再生能力は低下します。
ターンオーバーが崩れると、毛穴が詰まって大人ニキビの原因になる可能性もあります。

一石二鳥!肩こりを解消して、肌荒れも解消!

肩こりを解消して、肌荒れも解消!

肌荒れを起こしていて、なおかつ肩こりという人は、まずは肩こりを解消する必要があります。効果的な方法をいくつかご紹介します。

・肩を温める

入浴をシャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり肩まで浸かって、体の芯から温まるようにしましょう。ホットタオルを作って肩に乗せて温めたり、使い捨てカイロを下着の上から肩に貼り、温めるのも良いでしょう。

・ストレッチ

肩が重いと感じた時に、肩を動かしてあげると効果があります。
次のような簡単なストレッチですから、ぜひ試してください。

1、両肩を上に引き上げて、ストンと落とす。
2、両手を組んで上に押し上げるように腕を伸ばす。
  伸ばした時、背中の肩甲骨をよせるイメージ。

  ※これらを5回位繰り返す

肩こりを治して肌荒れもよくなるなら「一石二鳥」です。
ぜひ、美肌のためにも肩こりの解消を心がけてみてはいかがでしょうか。

▼コリピタ体操

 

 

季節ごとのスキンケア対策のまとめ

  • 肌荒れは、免疫力の低下、季節の変わり目、女性ホルモンの変化、加齢などが原因で起こる。
  • 肩こりは、肩や首の筋肉が凝り固まって神経を圧迫し、血行不良を起こす状態で、痛みや不快な症状が出る。
  • パソコンやスマホなど、目の疲れからも肩こりは起こる。
  • 肩の血流が悪いと、頭や顔の血流も悪くなり、栄養や酸素が滞り肌荒れを起こす。
  • 肩こりから自律神経が乱れ、肌のターンオーバーが崩れて肌荒れを起こす。
  • 肩こりが原因の肌荒れを治すには、まずは肩こりを治すことが必要。
  • 肩こりを治すには、肩を温める、運動する、などが効果的。

文/品川美容スタッフ

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