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男性の見た目に関わる悩みのトップクラスが髪について。そんな男性の髪が、年齢と共に薄くなっていく現象の多くは、AGA(男性型脱毛症)と考えられます。

AGAにはどのような要因が関わっており、どんな治療法があるのか詳しく解説します。

AGAとは

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電車のつり革広告などでもよく見かける「AGA」という言葉。これは「男性型脱毛症」を意味するもので、「Androgenetic alopecia」の略です。AGAはとくに、成人男性に起こりやすい脱毛症で、額の生え際や頭頂部のつむじ周辺のどちらか、または両方の髪が薄くなっていきます。

AGAは、年齢と共に誰しも起こり得る生理的な現象であるという捉え方と正常な機能ではない病的な状態と捉える2つの考え方があります。いずれにしても、髪の悩みは日常生活に多大な影響を与えるものです。

髪について他人から指摘されるのが怖かったり、気になって鏡を見るのが辛かったり、そのような負担を軽減すべく、AGAにはさまざまな治療法が登場するようになりました。AGAは進行性の脱毛症であり、髪が薄くなっていく現象は、対処しなければ少しずつ進んでいきます。そのため現在は、疾患として捉え、早い段階で病院での診察を受けることが勧められる傾向にあります。

またAGAに英語で女性を意味する「Female」の頭文字をつけたFAGA(女性男性型脱毛症)が、女性の薄毛を指す言葉として知られていますが、研究が進むにつれてAGAとは症状や原因が異なることがわかってきたため、現在では「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」とも呼ばれています。

AGAの要因

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AGAが起こる代表的な要因には「遺伝」と「ホルモン」が挙げられます。そもそもAGA(Androgenetic alopecia)は、「男性ホルモン」を意味する「Andro」と、「遺伝」を意味する「genetic」、そして「脱毛」を意味する「alopecia」から成る言葉。AGAが起こるメカニズムを探る研究は数多くなされていますが、遺伝的になりやすいという傾向は科学的に示唆されている他、男性ホルモンの働き方も大きな要因となっています。

実は、AGAの脱毛部には、DHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンが高濃度に見られることがわかっています。これは、細胞の中にある5α還元酵素の働きによって、男性ホルモンであるテストステロンから作られるもの。

DHTは、髪が生え変わる毛周期のサイクルを短くすると考えられています。通常の毛周期は、平均すると約4年間続きますが、DHTの産生が増加すると成長期が短くなり、数ヶ月〜1年という短い期間で、毛周期が回ってしまいます。すると、太くてコシのある健康的な髪が育たず、細くて短い軟毛ばかりが見られるようになり薄毛が進行してしまうのです。

また、遺伝やホルモンの働き以外にも、不摂生な食事や運動不足、睡眠時間の不足といった生活習慣、ストレスなどもAGAの発症に関わっていると考えられています。

AGAの特徴

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AGAには、さまざまな進行のパターンがありますが、共通する特徴の一つは「短い抜け毛が多くなる」ことです。毛には成長期、退行期、休止期という生え変わりのサイクルがありますが、先にもお伝えした通り、AGAになると成長期がとても短くなってしまいます。

そして、毛が十分に成長しないまま抜けていくため、髪質が硬毛から軟毛に変わったように感じたり、短い抜け毛が多くなったと気づくようになります。

またAGAの症状の出方は、額の生え際から髪が薄くなっていくタイプや頭頂部のつむじ周辺から薄くなっていくタイプ、両方同時に進行する混合タイプなどさまざまです。

AGAのセルフチェックポイントとして、「短い抜け毛が増えた」「髪の毛が細くなったり、ハリやコシがなくなってきた」「額が以前よりも広くなってきた」「つむじ周辺の地肌が目立ってきた」「いつもは感じない雨粒を頭皮に感じる」といった項目が挙げられます。

このような点に一つでも思い当たる場合は、AGAの可能性があります。そのような変化が心理的な負担になっていたり、遺伝的な観点からもAGAが気になる方は、早めの対処がおすすめです。

AGAの治療法

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生理現象とも言えるAGAを完治させることは困難ですが、現在はその進行を抑え、毛の量を増やすことを目的とした有効な治療法が登場しています。

まず、最も一般的な治療法は飲み薬を使った内服治療です。薄毛の進行を抑える内服薬として、「フィナステリド」や「デュタステリド」といった薬は、毛の組織が小さいまま毛周期を回ってしまう毛包のミニチュア化を防ぐ効果が認められています。

ただし、その効果は内服してすぐに実感できるものではありません。内服薬が有効なケースでは、およそ3ヶ月程度薬を飲み続けると「抜け毛が減った」といった効果が感じられ、6ヶ月程度続けると見かけ上の違いも実感できるようになります。効果を持続させるためには、継続的な服用が必要です。

また、外用の育毛剤としては「ミノキシジルローション」が一般的です。AGAがある程度進行している場合は、内服薬と併用することで発毛効果が認められています。さらに、外科的な手術としては、AGAの症状がでていない後頭部などから、健康な毛を頭皮ごと移植する「自家植毛術」もあります。高い生着率があり、見かけ上の変化や内服薬や外服薬の使用よりもすぐに現れますが、手術代が高額になったり、手術に伴うさまざまなリスクが伴う点は注意が必要です。

カウンセリングで納得できる対処法の選択を

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ここまでお伝えしてきたようにAGAには有効な治療法があり、進行を抑えることができるようになってきました。ただし、これらのほとんどは保険適応ではないため、一定の費用がかかる点は心得ておく必要があります。

一方で、インターネットなどでは発毛を銘打った商品や、病院で処方される薬の類似品が安価で販売されていることもありますが、安全性や品質が保証されているとは必ずしも言えません。

AGAに悩み、対処法に迷っている場合は、まず信用できる皮膚科や美容外科などで、適切なカウンセリングを受けることが重要です。症状の診断を踏まえ、納得して治療法を選ぶことが悩みを解消する近道です。

メディカル髪育注射

まとめ

  • 「AGA」は「男性脱毛症」を意味する言葉で、成人男性に起こりやすい脱毛症の一種
  • 額の生え際や頭頂部のつむじ周辺のどちらか、または両方の髪が薄くなっていく
  • AGAは生理現象とも捉えられるが、心理的負担は大きく、治療の対象になっている
  • AGAが起こる要因には、遺伝やホルモンの他、生活習慣、ストレスなども関わっていると考えられている
  • AGAは毛の成長期が短くなるため、髪が軟毛化し、短い抜け毛が増える
  • AGAの代表的な治療法には、内服薬や外用薬の使用がある
  • 治療効果を実感し、キープするためには服薬の継続が重要
  • 手術療法として自家植毛術もあるが、費用は高額になりやすい
  • 適切なカウンセリングを受け、納得して治療法を選択することが大切

 

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文/品川美容スタッフ

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