ポテンツァのダウンタイムはどれくらい？症状と経過、過ごし方を医師が解説

ポテンツァとは

ポテンツァとは、美容医療で用いられる高周波治療の一種です。肌の引き締めやしわの改善を目的とし、短時間で効果を得られるのが特徴です。ダウンタイムは比較的短く、施術後に軽い赤みや腫れが生じることがありますが、数日で回復します。

ポテンツァで得られる効果

ポテンツァはニキビやニキビ跡の改善に効果が期待できることで有名ですが、それ以外の肌悩みにも効果を発揮します。ここではポテンツァの効果について、順に紹介していきます。

ニキビ・ニキビ跡（クレーター）の改善

▲ポテンツァによるクレーター治療

ポテンツァは皮膚に針を刺し高周波RFを照射することで、皮脂腺の破壊ができます。皮脂腺はニキビの発生箇所であるため、破壊することでニキビができにくくなるのです。

またポテンツァは、ニキビ跡にも効果が期待できます。針を刺すことで創傷治癒が働き、コラーゲンやエラスチンの生成を促すのです。コラーゲンやエラスチンが増生することで肌にハリが出て、ニキビ跡やクレーターなどの凹みの軽減が期待できます。

ニキビ跡やクレーターの治療には「マックーム」という製剤が適しています。マックームには真皮のコラーゲンを増生する働きがあり、コラーゲンが凹んだ瘢痕を押し上げるからです。

肌質改善

ポテンツァは毛穴の開きやシワ、たるみの軽減にも効果を期待できます。コラーゲンやエラスチンが増幅されることで、肌がふっくら持ち上がり毛穴やシワが改善するのです。

また針のないダイヤモンドチップは、肌の引き締め効果が期待できます。ダイヤモンドチップは、2種類の異なる高周波を同時に照射し、肌の浅い層から真皮層まで均一にエネルギーを与えて、たるみを引き上げる効果が期待できます。

肝斑予防

ポテンツァは肝斑予防にも効果が期待できます。メラノサイトに熱エネルギーを与えることで、肝斑の原因になるメラニンの生成を抑制する作用が期待できます。

レーザーによる肝斑治療といえば、以前は弱い照射で治療をおこなうレーザートーニングが主流でした。しかし、レーザートーニングの場合、色素沈着と白斑（白抜け）が起こるリスクがあります。ポテンツァはこれらが起こるリスクを抑えられるため、肝斑治療に高い効果を発揮します。

ポテンツァの特徴

ポテンツァは他の治療法と比較して、ダウンタイムが短いことが特徴です。ここではそれ以外のメリットも紹介していきます。

ダウンタイムが短い

ポテンツァは針先から高周波を出すことで、肌の奥に熱エネルギーを届けます。熱エネルギーには止血作用があるため、内出血を抑えることが可能です。

また、ポテンツァは肌の悩みに合わせて針を刺す深さやスピード、熱量を変えられます。悩みに合わせてピンポイントに治療できるため、肌への負担が少なくダウンタイムの短縮につながります。

ドラッグデリバリーシステムがある

ポテンツァには、ドラッグデリバリーシステムの働きを持つチップがあります。ドラッグデリバリーシステムとは、針を刺すときに陰圧をかけることで、針を抜く際に空気が真皮内に押し出され、薬剤を均一に届ける仕組みです。ドラッグデリバリーシステムを搭載しているチップは、主にニキビ跡やクレーター肌などに効果を発揮します。

ポテンツァと他の施術との比較

ポテンツァは同じレーザー治療である、ダーマペンやフラクショナルレーザーとどのような違いがあるのでしょうか。ここでは表にまとめてご紹介します。どれがご自身の肌悩みに合うか、参考にしてください。

ポテンツァ

ダーマペン

ダーマペン4

フラクショナルCO2レーザー

フラクショナルCO2レーザー

なぜポテンツァのダウンタイムは短いの？

ポテンツァの特徴としてダウンタイムが短いことが挙げられます。ここではその理由を解説していきます。

極細の針を使用

ポテンツァの針はマイクロニードルという極細の針を用いるため、痛みを抑えられるのが特徴です。肌悩みに合わせて針を刺す深さが変えられることも、痛みの軽減につながります。また皮膚を吸い込みながら針を挿入するため、無理に針を押しつけることがなく、肌への負担が少なくて済みます。

止血作用

ポテンツァの高周波には、針を刺すことで生じる傷への止血作用があります。止血効果があるため赤みや内出血が少なく、比較的ダウンタイムが短くて済みます。同じレーザー治療であるダーマペンには、この止血作用がありません。

ポテンツァのダウンタイムで起こりうる症状

ポテンツァの施術後起こりうるリスクには、どのようなものがあるのでしょう。ここではダウンタイム中に起こりうる症状と、それらが何日ぐらいで治まるのか紹介していきます。

赤み

赤みは多くの場合、1〜2日で治まります。長くても1週間ほどで引きますが、それ以上に長引いたりリンパ液が出てきたりする場合には、クリニックに相談しましょう。

また「紅色丘疹（こうしょくきゅうしん）」といわれる、赤いブツブツが発生する場合があります。一見ニキビのようですが異なるものです。しばらく様子をみても消えない場合には、クリニックへの相談をおすすめします。

腫れ

腫れはポテンツァの施術直後に強く出て、徐々に治まっていきます。もし腫れた場合には、長時間頭が低い姿勢にならないように気をつけましょう。頭を低い位置にすると、腫れが悪化するためです。就寝時は枕をいつもより高くするなどしてください。

熱っぽさ

ポテンツァ後、しばらく日焼け直後に似た熱感が続く場合があります。熱っぽさは1週間ほどで治まります。気になる場合は保冷剤をタオルなどで包み、患部を冷やしてください。冷蔵庫で冷やした化粧水やシートパックで、肌をクールダウンさせるのもいいでしょう。

かさぶたやザラザラ感

ポテンツァの施術後1〜3日経つと、針を刺した箇所にかさぶたができます。そのため、肌がザラザラとしているように感じますが、おおよそ1週間でかさぶたが剥がれ落ちます。肌のザラつきが気になっても、無理やり剥がすことはやめましょう。無理やり剥がすことで、色素沈着を起こすことがあります。

内出血

針穴の周りに、内出血が生じる場合があります。内出血は早ければ1〜2日、長くても1〜2週間ほどで治まりますが、長引く場合にはクリニックに相談してください。ポテンツァの施術後翌日には化粧ができるので、気になる場合は、メイクで隠すといいでしょう。

ポテンツァ施術後の経過

ポテンツァの術後の経過が、気になる方も多いかと思います。ここでは術後どのように肌が変化するのか、日を追って説明をしていきます。

施術当日

腫れや赤み、熱感を感じることがあります。保湿はしっかりとおこないましょう。

術後1～2日

ひりつき、肌のざらつきを感じることがあります。施術翌日からメイクができます。外出時には日焼け止めを塗るなど、紫外線対策をしてください。

術後2～3日

赤みやひりつき、熱感が落ち着いてきます。

術後1週間

腫れが引いてきます。かさぶたが剥がれ落ち、ザラザラしていた肌がなめらかになってきます。

上記はあくまで目安です。もし気になる症状が現れたら、クリニックへ相談しましょう。

ポテンツァ施術後の過ごし方

ポテンツァの施術後は、肌が敏感な状態です。誤ったケアをすると、かえって肌の状態が悪化するため術後の過ごし方にも注意しましょう。

ポテンツァのダウンタイムは何日くらいですか？

ポテンツァのダウンタイムは、通常3日〜1週間程度です。ダウンタイムの長さは、施術の深さや肌質、個人の回復力によって異なります。

以下のような経過をたどることが一般的です。
1〜2日目：赤みや腫れが最も強く、肌にヒリヒリ感があります。
3〜4日目：赤みや腫れが徐々に引き、軽いかさぶたや皮剥けが見られることがあります。
5〜7日目：かさぶたが自然に取れ、肌が滑らかになり始めます。メイクができるようになりますが、引き続き保湿や紫外線対策を行いましょう。

ダウンタイム中には、以下のような症状が見られることがあります。
軽い赤みや腫れ
ヒリヒリ感や乾燥
小さなかさぶたや皮剥け
通常、数日で症状が落ち着き、メイクや通常のスキンケアができるようになります。

ポテンツァの4日目はどうなる？

ポテンツァの施術後4日目には、赤みや腫れがほぼ引き、肌が安定してくる段階に入ります。この時点で軽い皮剥けやかさぶたが残っていることもありますが、ほとんどの人はメイクが可能な状態です。
また、肌が少し乾燥しやすくなることもあるので、保湿ケアをしっかり行うことが大切です。紫外線対策も引き続き行いましょう。

ポテンツァの効果は何日後？

ポテンツァの効果は、施術後数日〜1週間程度で感じ始めることが多いです。具体的には…
即時効果：施術後すぐに肌の引き締まりやトーンアップを感じることができますが、これは一時的な効果です。 
1〜2週間後：肌の再生が進むにつれ、毛穴の改善や肌の滑らかさが実感できるようになります。 
3〜6ヶ月後：コラーゲンの生成が進み、肌のハリや弾力が向上し、長期的な効果が最大化されます。

効果を持続させるためには、数回の施術を行うことが推奨されます。 
ポテンツァの効果は即時的なものだけでなく、時間をかけて徐々に現れるため、定期的なケアが重要です。

ポテンツァ後、メイクはいつからできる？

メイクは施術翌日から、スキンケアや洗顔は施術当日から可能です。なお施術当日に、日焼け止めクリームは使えません。そのため日焼け止めなしでも帰宅できるよう、夕方〜夜の時間帯での施術をおすすめします。

ポテンツァの施術後に注意すべき点は？

ポテンツァの施術後は、血行を促進するような行為は止めましょう。血行がよくなると、腫れや赤みを長引かせてしまいます。そのためダウンタイム中は、下記の行為を避けてください。

• 過度な運動
• 飲酒
• サウナや岩盤浴、長風呂

また、顔を擦ることや無理にかさぶたを剥がすことは、ダウンタイムを長引かせる可能性があります。肌のザラつきが気になっても、必要以上に触ることはやめてください。

外出時にマスクをつけるときは、マスクの内側にガーゼを挟むと皮膚が擦れず、肌への負担が軽減できます。

施術当日とダウンタイム中のスキンケア法

ポテンツァの術後、どのようなスキンケアをおこなえばいいのでしょうか。ここでは、施術後のスキンケアについて紹介します。

保湿

ポテンツァで熱を加えた肌は、乾燥しやすい状態にあります。乾燥した肌はバリア機能が低下するため、肌のトラブルを助長します。

そのため、術後は保湿をしっかりとおこなうことが大切です。なお、術直後の保湿剤の塗布は禁止しているクリニックもあります。必ず施術したクリニックの指示に従ってください。

紫外線対策

ダウンタイム中は、紫外線対策をしっかりとおこないましょう。敏感な肌状態で紫外線を浴びると赤みが出たり、色素沈着を引き起こしたりする可能性があるためです。日焼け止めを塗る、外出時には日傘を用いるなどの紫外線対策をしてください。

洗顔

洗顔は施術当日から可能です。ただし、水かぬるま湯でやさしく洗い流す程度にしましょう。ゴマージュやピーリング剤の使用は、肌に刺激を与えるためしばらく避けてください。

ダウンタイムを短くするならクリニック選びが大切

ポテンツァのダウンタイムを長引かせないためには、クリニック選びが重要です。そこでどのようなクリニックを選ぶといいのか、解説していきます。

経験豊富な医師が在籍しているか

ポテンツァは医師の技術力によって、仕上がりやダウンタイムの有無が左右されます。そのため、ポテンツァの経験を豊富に持つ医師が在籍しているクリニックを選びましょう。

事前に公式ホームページで医師の経歴を確認したり、口コミをチェックしておいたりすることをおすすめします。

カウンセリングを重視しているか

カウンセリングでは、納得できるまで施術内容を丁寧に説明してくれて、メリットだけではなくデメリットも伝えてくれるクリニックを選びましょう。希望の仕上がりをしっかりとヒアリングしてくれることも、重要なポイントです。

医師以外の人がカウンセリングをおこなうクリニックもありますが、希望する仕上がりのイメージを共有するためには、担当医が直接カウンセリングをおこなうクリニックをおすすめします。

カウンセリングでは、不要なオプションを勧めてこないことや、明朗会計であることも確認すべき点です。

アフターフォロー制度があるか

アフターフォロー体制がしっかりしているクリニックを選ぶと、ダウンタイム中も安心して過ごせます。

カウンセリング時にはどのようなアフターフォロー制度があるのか、確認しておきましょう。さらにアフターフォローは費用に含まれているのか、チェックしておくこともおすすめします。

ポテンツァなら品川美容外科で

この記事ではポテンツァのダウンタイムについて説明しました。ポテンツァは美肌治療の中でも、比較的ダウンタイムが短い治療法です。施術後の注意点を守って過ごすことで、副作用のリスクを減らすことができます。

品川美容外科では医師によるカウンセリングを、何度でも無料で受けられます。些細なことでもお気軽にご相談ください。

品川美容外科は、ポテンツァによる治療を導入しています。35年の歴史の中で蓄積されたノウハウを活かし、皆様に合った美容医療の提供に努めています。

以下に品川美容外科で使用する、ポテンツァのチップと薬剤をご紹介します。併せて症例写真もご紹介しますので、ぜひ仕上がりの参考にしてください。

品川美容外科で使用するチップと薬剤

品川美容外科で使用するポテンツァのチップは4種類あります。チップを変えることで、多くの肌悩みに対応します。

ポテンツァで使用する薬剤には、2種類あります。薬剤は使用するチップによって変わるため、カウンセリングでご確認ください。