ハイフの効果は？持続期間やダウンタイム、デメリットも解説

ハイフ（HIFU）とは

引用：https://www.shinagawa.com/hifu/

ハイフとは、高密度の超音波を皮下組織や筋膜に照射する治療法です。超音波の熱で肌の深い部分を引き締めるため、たるみを解消する効果が期待できます。

さらに、熱によってダメージを受けた部分は、創傷治癒の過程で、コラーゲンやエラスチンといった美容成分の生成が促進されます。これらの成分が生成されることにより、肌にハリや弾力が生まれる効果も期待できるでしょう。

ハイフは、肌の内側に熱を加える治療法です。外科手術のようにメスは使わないため、肌表面に傷跡が残りません。ハイフは、比較的ダウンタイムが短い治療といえます。

医療用ハイフとエステハイフの効果の違い

美容クリニックで使用される医療用ハイフと、エステで使用されるエステハイフは、出力や価格が異なります。2つの違いについて紹介します。

医療用ハイフとエステハイフでは、出力に大きな違いがあります。医療用ハイフは高出力のため、医療従事者しか扱うことができません。対してエステハイフは、医療従事者以外のスタッフが使用するケースもあります。出力が抑えられた機器を使用するため、医療用ハイフほどの効果は期待できません。

エステハイフは医療用ハイフよりも、1回の施術価格が抑えられます。しかし、ハイフの効果を維持するためには、1ヶ月に1～2回程度の施術が必要です。トータルの金額は医療用ハイフよりも高くなる可能性があるため、事前に必要な施術回数をよく確認するようにしましょう。

ハイフで効果が期待できる症状

ハイフに期待できる効果は、主に以下の4つです。

• たるみ
• 小ジワ・肌質改善
• 部分痩せ

それぞれ詳しく紹介します。

たるみ

肌がたるむ原因の1つは、肌の深い層にある「SMAS（スマス）筋膜」の緩みです。SMAS筋膜が緩むと、皮膚を支えきれなくなり、頬の組織が全体的に垂れてしまいます。

ハイフをSMAS筋膜に当てると、引き締め効果が期待できます。これにより、フェイスラインがキュッと引き上がるでしょう。また、リフトアップ効果によって、ほうれい線やマリオネットライン、二重顎が目立たなくなります。

小ジワ・肌質改善

ハイフはハリや弾力、肌質の改善効果も期待できる治療です。ハイフの熱エネルギーを受けた部分は、一時的にダメージを負います。ダメージを受けた組織は修復しようと、コラーゲンやエラスチンといった美容成分を生成します。

これにより、肌に弾力が生まれ、ハリやツヤが向上するのです。さらに、内側から肌が持ち上がることで、小ジワが目立たなくなる効果も期待できるでしょう。

部分痩せ

ハイフは顔だけでなく、お腹や二の腕を引き締める治療に使用されることもあります。ハイフをお腹やたるみなどの脂肪が気になる部分に照射すると、熱エネルギーが脂肪細胞を破壊します。

破壊された脂肪細胞は、老廃物として徐々に体外に排出されるため、ダイエット効果が期待できるのです。脂肪細胞の量を減らせるため、リバウンドしにくい点もメリットといえます。

脂肪細胞が排出されるのには時間がかかるため、即効性はありません。1～2ヶ月かけて、効果を感じられる治療です。お腹や二の腕、太ももなど、部分痩せをしたい方に向いています。

ハイフの持続期間はいつからいつまで？

ここからはハイフの持続期間について、詳しく紹介します。「効果は何日後に出始めるの？」「いつまで続くの？」と疑問に思う方はぜひ参考にしてください。

ハイフは施術後1ヶ月程度で効果を感じやすい

ハイフの効果は、施術後1ヶ月ごろに感じる方が多いです。施術直後からリフトアップ効果を感じる方もいますが、ピークは1ヶ月後とされています。コラーゲンやエラスチンは徐々に生成されていくため、引き締め効果を感じるまでに少し時間がかかるのです。

また、治療後1ヶ月を過ぎても、美肌成分の生成は続いていきます。治療後数ヶ月間は、肌質の変化やリフトアップ効果を感じられるでしょう。

お腹や二の腕などの引き締めに関しては、治療後1～2ヶ月程度で効果を感じることが多いです。脂肪細胞は徐々に排出されるため、効果を感じられるまでには、ある程度の時間がかかります。

ハイフの効果持続期間は3～6ヶ月

個人差はあるものの、ハイフによる効果は3～6ヶ月程度で落ち着きます。効果を持続させるなら、定期的にハイフを照射する必要があります。施術を受ける間隔は、使用する機器によって異なるため、事前に確認するようにしましょう。

ただし部分痩せ効果は、長期間持続しやすい傾向にあります。排出された脂肪細胞が元に戻ることはないため、太りにくい体になります。しかし、脂肪細胞が大きくなれば、また太ってしまうため、食事の摂りすぎには注意しましょう。

ハイフを受けるメリット

ハイフによる治療のメリットは、下記の4つです。

• 施術時間が短い
• 肌表面へのダメージが少ない
• ダウンタイムが短い
• 痛みが抑えられる

ハイフは治療時の痛みが少なく、施術時間が短いため、美容医療の中でも比較的受けやすい治療といえます。ハイフを受けるメリットについて、詳しく説明します。

施術時間が短い

照射範囲や使用する機器によって差はありますが、ハイフは施術時間の短い治療法といえます。顔全体の治療なら30～60分が目安です。短い時間で照射できるため、忙しい方でも通院しやすいでしょう。

肌表面へのダメージが少ない

ハイフは内部に熱エネルギーを与える治療のため、肌表面へのダメージが少ない点がメリットです。

たとえば、同じくリフトアップ効果が期待できる治療に「糸リフト」があります。糸リフトは専用の針を使うため、目立ちにくい部分ですが、小さな治療痕が残ることがあります。ハイフは針や糸を使わない施術のため、傷が残ることに抵抗のある方でも、受けやすいでしょう。

ダウンタイムが短い

ハイフのダウンタイムは数日、長くても1週間程度の方が多いです。ダウンタイム中の症状には、以下が挙げられます。

• 赤み
• ほてり
• むくみ・腫れ
• 内出血
• かさぶた

治療直後は、赤みやほてりを感じる方もいますが、基本的には数日で落ち着きます。もし、1ヶ月経過しても症状が引かないときは、医師に相談するようにしましょう。

痛みが抑えられる

個人差はあるものの、ハイフの治療中は骨に響いたり、チクチクしたりする痛みを感じる方が多い傾向にあります。ただし、麻酔の使用や出力の調整で痛みを緩和できるため、過度な心配は不要でしょう。

骨に響く痛みは、骨膜に当たる超音波が原因です。深い層にハイフを照射すると、吸収されなかった超音波の一部が骨に届きます。骨の表面を覆っている「骨膜」には、知覚神経が通っています。その骨膜に超音波が当たることで、痛みを感じてしまうのです。

一方、チクチクするような痛みは、ハイフによる熱が原因です。ハイフは60～80度ほどの高温を照射します。この熱が神経に伝わることで、痛みを感じてしまうのです。強い痛みを感じる場合は、やけどや水ぶくれのリスクが高まるため、我慢せず施術者に伝えるようにしましょう。

ハイフのデメリット

たるみの引き締めや肌質の改善が期待できるハイフですが、デメリットも存在します。主なハイフのデメリットは、下記の3つです。

• 施術を受けられない方がいる
• 肌が乾燥しやすくなる
• やけど・神経損傷のリスクがある

体質や肌の状態によって、ハイフを受けられない方がいます。また、治療後は肌が乾燥しやすくなるため、丁寧なケアが必要です。ハイフのデメリットについて、詳しく解説します。

施術を受けられない方がいる

多くのクリニックでは、以下に当てはまる方の施術を不可としています。

• 妊娠中・授乳中の方
• 体内に金属が入っている方
• ケロイド体質の方
• 心臓に疾患のある方
• 肌に大きなトラブルがある方

上記のほかにも、治療前のカウンセリングの際に、ハイフでの治療が難しいと診断される場合があります。体質で心配な点がある方は、カウンセリングで必ず相談してください。

肌が乾燥しやすくなる

ハイフの治療後は、熱エネルギーの影響で肌の水分量が減り、乾燥しやすくなります。肌が乾燥することによって、紫外線ダメージを受けやすくなるため、シミや肌荒れなどの症状が起こりやすくなるでしょう。

治療後は、肌に刺激の少ないスキンケアでたっぷり保湿し、普段以上にUVケアを心がけるようにしてください。

やけど・神経損傷の可能性がある

ハイフは技術力の足りないクリニックで治療を受けると、やけどや神経損傷のリスクがあります。

実際に消費者庁にも、エステサロンなどによるハイフの事故について、報告が寄せられています。医療ハイフは照射パワーが強いため、医療従事者でないと扱えません。しかし一部のエステサロンやセルフエステでは、高出力のハイフが受けられるようになっています。解剖学や、機器に関する知識が不十分なスタッフが施術したことが原因で、事故が起こったと考えられています。

やけどや神経損傷のリスクを避けるには、経験豊富な医師の下で施術を受けることが大切です。美容クリニック以外で、ハイフを受けることは非常に危険なので注意が必要でしょう。

参考：消費者庁「エステサロン等でのHIFU（ハイフ）による事故に係る事故等原因調査について」

ハイフで失敗してしまったケース

ハイフで治療をした方の中には「症状が悪化した」「効果がない」と感じている方もいるようです。ハイフは、適切な治療を受ければ、症状が悪化する可能性は少ないです。治療を後悔した方に見られるケースについて紹介します。

• 出力・ショット数・機種が合っていない
• 照射部位が合っていない
• 顔のたるみが少ない
• 顔にたるみが強く出ている
• 肌の状態がよくない

上記について、詳しく見ていきましょう。

出力・ショット数・機種が合っていない

ハイフは、ショット数や出力の強さによって、得られる効果が変わります。ショット数や出力が強いと効果を得やすくなりますが、肌へのダメージも大きくなります。反対に、出力が弱すぎる治療を受けても、効果が出ないと感じることがあるでしょう。

ハイフの効果を十分に得るためには、自分の症状に合った機器を選び、正しいショット数や出力の治療を受けることが大切です。ハイフの経験が豊富な医師であれば、その方に合わせた出力やショット数で治療をしてくれるでしょう。

照射部位が合っていない

誤った部位にハイフを照射した場合、頬がこけてしまう恐れがあります。ハイフは顔のバランスを見て、照射位置を決めていく必要があります。バランスを考えずに頬に強い照射をすると、頬が引き締まりすぎてこけてしまい、老けて見えるケースがあるのです。

理想のフェイスラインを目指すためには、カウンセリング時に医師とよく相談しておく必要があります。

顔のたるみが少ない

もともと顔のたるみが少ない方は、ハイフを受けても効果がなかったと感じるようです。ハイフは、筋組織のゆるみや、加齢によるたるみを引き締める治療法です。年齢が若い方や、たるみが少ない方は、効果を感じづらいでしょう。

小顔にするためにハイフを希望する方もいますが、脂肪吸引やボトックスなどの治療法が向いているケースもあります。

顔にたるみが強く出ている

すでに顔にたるみが強く出ている方は、ハイフによるSMAS層の引き締めだけでは、十分な効果が得られないことがあります。

顔にたるみが多く、フェイスラインを整える治療を望む方には、糸リフトもおすすめです。自分のたるみがハイフのみで効果を得られるのか心配な方は、カウンセリングで医師に相談してみてください。

美肌アモーレ（糸リフト）

肌の状態がよくない

ハイフを受ける前の肌の状態がよくない方は、治療後に悪化する可能性があります。特に皮膚が炎症を起こしている際は、熱エネルギーによって炎症が悪化し、色素沈着を起こしてしまう可能性もあるため注意が必要です。

ハイフを受ける際は、炎症を治してから治療を受けることが大切です。見た目は治っている場合でも、肌の内側では炎症が起こっている可能性もあります。治療を受けても問題ないか、医師に確認してみてください。

ハイフの治療の流れ

▲品川美容外科 ご来院の流れ

ハイフを受ける際の治療の流れについて、紹介します。

カウンセリング

カウンセリングで肌の状態や、理想の仕上がりについて確認します。医師の診察があるため、気になる点は相談しておきましょう。

準備

顔の治療の方は、メイクを落として準備します。麻酔を使用する場合は、麻酔クリームを塗布して、しばらく放置します。

治療

顔や体の気になる位置に照射していきます。使用する機種や部位によって治療時間は変わりますが、顔全体で30～60分が目安です。

治療後

治療後はメイクをしても構いません。ダウンタイム中は、肌がダメージを受けている状態のため、アフターケアとして保湿剤と日焼け止めを必ず塗るようにしましょう。

ハイフの種類

ハイフには、複数の機種があります。例として、当院で扱っているハイフの機種を2つ紹介します。

※自由診療のため保険が適用されません

ハイフの機種によって、効果を得やすい部位や、治療時間などが異なります。医師と相談し、自分に合った治療法を探してみてください。

ハイフのアフターケアのポイント

ハイフはダウンタイムが抑えられた治療ですが、ケアの方法によっては、赤みや腫れが悪化するケースも考えられます。治療後は、以下のポイントを守るようにしてください。

• 保湿・紫外線ケアをする
• 入浴は控える
• 激しい運動は避ける
• 飲酒はしない

血流がよくなると、腫れが悪化する可能性があります。赤みや腫れなどの症状が見られるうちは、入浴・運動・飲酒などは避けた方がいいでしょう。熱感や赤みが引かない場合は、照射部位を冷やすと効果的です。

ハイフが気になる方は品川美容外科の無料カウンセリングへ

▲第3世代タイタンの施術の様子

ハイフは、顔のたるみ・小ジワ・部分痩せに有効な治療です。内側に熱ダメージを与える治療法のため、肌表面の負担が少なく、ダウンタイムが抑えられる点がメリットといえます。

出力やショット数が足りない場合や、もともと顔にたるみが少ない方は、ハイフの治療を受けても効果を感じられないことがあります。ご自身が気になっている症状にハイフが向いているかわからない方は、1度クリニックで相談してみてください。

品川美容外科では、第3世代タイタン、ソノクイーン、ダブロなどの機種を使用しています。一人一人の症状に合った治療法を提案していますので、ぜひお気軽にカウンセリングにお越しください。

※自由診療のため保険が適用されません