210105_SBN_logo_pink.svg

1-5.jpg

皆さんは芸能人やモデルさんが「食べたいものは食べてるけど、夜6時以降は何も食べない」と言っているのをテレビや雑誌で見たことはありませんか?

こんなに沢山のキレイな人たちが言ってるんだからきっとちゃんとした理由があるはず。そして本当に効果があるのなら自分もやってみたい!と思っている人も多いのではないでしょうか。

モデルさん達が夜食べないという事は、イコール夜食べると太ると考えているという事。そこで「夜食べると太る」理由を検証してみました。

自律神経の役割って?

自律神経は私たちが普段自分でコントロールする事の出来ない心臓、呼吸器、消化器、血液循環など人間の身体のあちらこちらに分布しており、体温調節も行っています。自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、どちらか一方が働いている時はどちらか一方の働きが弱くなるなど、相反する働きをしています。お互い拮抗してバランスを保ちながらそれぞれの働きを生かしているのです。

体がエネルギーをため込むメカニズム

2

様々な臓器の中でも肝臓は腸で吸収された様々な栄養素を分解・貯蔵しており、エネルギーの生成・貯蔵に大きな役割を果たしています。これらの機能は交感神経、副交感神経の両方で制御されています。

交感神経は夜明け頃から活動の割合が増えて日中がピークとなります。体を動かすために肝臓にエネルギー源として貯蔵されているグリコーゲンや脂肪の分解を促し、体内で使われやすい構造に変え、それを血中に乗せて必要としている部位まで運びます。つまり日中は体がエネルギーを消費しようとする方向に向かうわけです。

それとは反対に、副交感神経は日が沈むころからゆっくり活動の割合が増え、夜寝ている時間帯に最も活発になります。副交感神経が活発になる事により、食事で得られた糖質や脂肪は肝臓でグリコーゲンや脂肪酸に合成され蓄積します。夜は昼間と比べて活動量が減るためそもそもエネルギーがあまり必要ないですし、体がエネルギーをため込むように働くため太りやすくなるわけです。

体内のリズムを整えるBMAL1

b_3

また、BMAL1という遺伝子をご存知でしょうか。これは体内のリズムを整える時計遺伝子で、脂肪細胞内において脂肪酸やコレステロールの合成を活発化させるたんぱく質を合成し、これにより脂肪を多くため込もうとします。同時に脂肪の分解を抑える働きもしています。

普通時計遺伝子の働きは「昼間多く夜少ない」のですが、BMAL1は逆に「昼間少なく夜多く」働きます。特に夜22時から午前2時までの間は量も多く、ピーク時には昼間の少ない時の20倍。理論的には昼間より20倍脂肪をためやすくなっていると言えます。

さらに、食事をする事で消費されるエネルギーを食事誘導性熱産生(DIT)と言いますが、朝食後の熱産生は夕食後の1.6倍ですし、朝が一番多く時間が経つにつれて減少するので、夜に摂取した食事はエネルギーになりにくく、脂肪として蓄積されやすいわけです。

やはり夜の食事は太る元なんですね…

どうしたら、効率的に痩せられる?

4

夜食べない方が効率的に痩せられるというのは分かったけど、そんなこと出来るのかな…?私にはムリ!なんて思った人がほとんどではないでしょうか。朝まで空腹のまま過ごすのはツラいから寝てしまおう!なんて言っても、お出かけしたい夜だってあるし、正直毎日毎日何も食べないでいるなんて普通の人は出来ないですよね。

それなら消化に負担のかからない軽めの食事を食べればいいのかな?って思うけど、毎晩カロリーや油分、バランスを考えて作るのは大変だし、そんなの絶対続かない!

そんな時は市販のダイエット食品で代用(手抜き?!)しても良いのではないでしょうか。今はスムージーなど、水と混ぜてシェーカーなどでシャカシャカすれば簡単に飲めるものから、ローカロリー食材を使ったラーメンやカレーライスもあるし、これから寒くなる季節には体を温めるスープなどを試してみるのもアリかもしれないですね。

文/品川美容スタッフ

category