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いつの間にか体中についてしまった脂肪。付くべきところには付かないのに、いらないところにはたっぷり…。常に女性のお悩みトップ1、2に名前を連ねる脂肪ですが、実際どんなものか知っている人は少ないはず。脂肪とはいったい何なのかが分かれば、減らすためのヒントになるのではないでしょうか。

『皮下脂肪』と『内臓脂肪』とは?

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体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。お腹をつまんだ時につかめるのが皮下脂肪です。

“皮下”と言う名の通り、皮膚の真皮層の下にあり、長期保存用のエネルギー源となったり、体温を保つ等の役割があります。

また、妊娠、出産に必要なため、女性ホルモンの影響で女性の方が皮下脂肪をためやすくなります。

一方、お腹の肉はあまりつまめないけどお腹がぽっこり出ていると言う人は内臓脂肪が沢山付いている可能性があります。内臓脂肪は内臓の周りの腸間膜にあり、内臓を正しい位置に保ったり、内臓を守るクッションの役割をしています。男性ホルモンにより筋肉が増えると、それを動かすためのエネルギー源となる内臓脂肪も増える為、男性は内臓脂肪が女性より多い傾向があります。

体脂肪が増えるのは、『消費エネルギー』より『摂取エネルギー』の方が多いから

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脂肪はヒトの生存に欠かせないものですが、必要以上に「貯蔵」されると医学的、美容的に問題となります。そして、体脂肪が増えるのは、ズバリ、消費エネルギーより摂取エネルギーの方が多いからです。

このたぷたぷお肉はやっぱり食べ過ぎってこと?!
分かってたけど、改めて言われるとショック…!

体脂肪は脂肪細胞が集まってできており、脂肪細胞中には中性脂肪が入った脂肪滴があります。食事で摂取した糖質、脂質などから得られたエネルギーで使われなかった分が中性脂肪に変換され、脂肪滴の中に貯蔵されるのです。

脂肪がヒトの体に欠かせないと言うのはわかったし、食べ過ぎれば脂肪になってたまっちゃうって言うのは分かるけど、じゃあどうやって無くせばいいの?!

『皮下脂肪』と『内臓脂肪』のメカニズム

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運動や食事制限などで血中にエネルギー源が無くなり、血糖値が下がってエネルギーが必要な状態になると、体脂肪からエネルギーを取り出して血糖値を安定させる必要があります。そこで血糖値を安定させるためのホルモン、グルカゴンが分泌されて脂肪細胞が活性化され、脂肪分解酵素のリパーゼが生成されます。リパーゼが作用する事により、脂肪細胞中の中性脂肪が加水分解でグリセロールと遊離脂肪酸に分解されて血中に放出されます。グリセロールは肝臓に運ばれて代謝を受けてグルコースとなってエネルギー源となり、遊離脂肪酸は筋肉に運ばれてエネルギーとして使われます。

注意したいのは、使われなかったエネルギーは、再び脂肪として蓄えられてしまう事です。一生懸命運動したり食事制限をしてたまった脂肪を使っても、その後いつも通り食べ過ぎてしまえば脂肪が復活してしまいます。

「今日はウォーキング頑張ったから、ご褒美でケーキ♡」は許されないってこと?!

また、脂肪細胞の表面には脂肪を分解し、エネルギーを産生するための機構が備わっています。この受容体は皮下脂肪よりも内臓脂肪に多く分布しているため、内臓脂肪の方が先に利用されます。これが内臓脂肪は落ちやすいけど、皮下脂肪は落ちにくいと言われる理由の一つです。

頑張ってダイエットをしても、お腹やお尻のお肉が取れにくいのにはこんな理由があったんですね!

理想的な痩せ方は?

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それではではどうやったら皮下脂肪、内臓脂肪のどちらも落とす事ができるのでしょうか。今まで色んなダイエットをしてきたけど、結局そんなダイエットは無かったし、ダイエットをずっと続けるのはムリ!と思った方、手を挙げてください。全員?そうですよね。1か月とか期間限定ならまだしもずっとなんてありえない!

皆さん、モデルさんたちがなぜヘルシーな生活を続けられているか考えてみたことがありますか?

彼女たちにとって鏡に向かって自分のスタイルを確認したり、ヘルシーな美的生活を送ることはダイエットではなくてもはや“習慣”。歯を磨いたり、お風呂に入るのと一緒。ムリをしていないから続けられるのです。

食べ過ぎちゃった!っていう次の日は軽めの食事にしたり、ダイエット食品に置き換えるだけなら、モデルさんたちのようなストイックな習慣はムリでも私達にもできそう。ちょっとした意識改革で大きな変化が生まれそうですね。

 
文/品川美容スタッフ

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