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ふと気づくとどんどん見つかるお顔の「しわ」や「たるみ」。これって乾燥?それとも歳のせい?今回はそんなしわやたるみに関する「なんとかならないの?」を解決します!

老化だけじゃない!しわやたるみの原因とは

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友達や同僚の目元やロ元に自分と同じようなしわがあるか、つい確認してしまったことはありませんか?自分より若い子を見て「なーんだ、若い子にだってしわがあるじゃない!」 と安心してみたり、「でも、なんだか私のしわとは様子が違うような…」と不安になったり。 雑誌で肌についての特集を見ると、肌のたるみやハリの低下、「しわがあると老けて見える!」なんて明言されていることも。

−肌の老化って、全員に起きちゃうものなのかな?もうどうしようもないのかしら?

そんな風に感じている方へ。今回は、そんなお悩みにお答えしていきます!
まず、顔のしわやたるみには発生しやすい場所があります。それは、基本的に良く動く部分!
例えば、目の周り。人は1分間に15~2O 回瞬きをしますし、表情の変化に伴う眉の上げ下げ、近視や老眼のために目を細める行為などが増えると、しわが発生してきます。また、メイクや洗顔で皮膚が繰り返し引っ張られることで、皮膚が伸び、たるんできてしまうこともあります。逆に、こうした刺激が少ない部分はしわやたるみが起こりにくいのです。

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さて、人間が代謝を一番効率的に行う事ができる温度は酵素活性が最も高い37℃です。そのため、脳や内臓などの大切な臓器が集まっている体の中心部は37℃に保たれています。外気温が低くなると、体中心部の体温を保つために体表近くにある毛細血管は収縮し、体内の熱が逃げるのを防ごうとします。そのため、手足など内臓から遠い部分や表皮の血流が低下し、冷たくなるのです。これは顔にも起こりますので、寒い時に顔が青白く見えるのはこのためです。


手足や表皮に血液が十分に行かなくなるという事は、表皮の元になる基底細胞に栄養や酸素が届かなくなるという事です。そうすると新しい細胞が生まれにくくなりますし、老廃物の回収が間に合わずにたまってしまい、お肌のターンオーバーが上手くいかなくなります。
垢として落ちるべき古い細胞が長い間付いたままになってしまうので、くすみ、肌荒れなどのトラブルの原因となりますし、メラニン色素を含んだ角質が剥がれ落ちないと、シミとなってしまいます。シミ、くすみ、肌荒れが起こっている肌は、実際の年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。最近顔色がパッとしない…という方は、この「顔の冷え」が原因かもしれません。

老化は20代半ばにはもう始まっている!?

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普通に生活しているだけでしわやたるみができてしまうなんて!と驚かれた方も多いのではないでしょうか。

−でも、子供だって瞬きしたり、笑ったりするけど、しわなんて全然ないよね?やっぱり、年齢が関係しているの?

その通り。しわやたるみは皮膚の真皮の老化と大きく関わっています。真皮重量の70%を占めるコラーゲン(膠原繊維 こうげんせんい)は網のように密に重なっており、あまり伸縮しないので皮膚の強度を保つ役割を果たしています。逆に、エラスチン(弾性繊維)は弾力性に 富み、膠原繊維を束ねて支える役割を果たしており、皮膚の伸縮性や復元力を保つ役割を持っています。


コラーゲン、エラスチン、そしてそれらの間を埋めるヒアルロン酸などの基質は、真皮に存在する繊維芽細胞によって作られており、体が成長している間は繊維芽細胞が分裂を繰り返して増えます。真皮構成成分が大量に生成されるため、内部の成長に合わせて皮膚も伸展し続けています。

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そのため、成長期に当たる子供の皮膚にはピンとハリがあり、笑ったり引っ張ったりしても、しわのない肌が保たれているのです。 ヒトの成長は15~18歳で止まるので、それと共に繊維芽細胞の活動もゆっくりになり、中には休止期に入るものもあります。皮膚のコラーゲンや工ラスチンの量は20代半ばにピークを迎え、その後減少、40代に入るとヒアルロン酸の量も急速に減少していきます。これは合成される量より分解される量の方が多くなるからです。真皮構成成分の量的な低下は、ハリの低下をもたらします。


成長が止まった後は、多少体重の上下があっても基本的に体格が大きく変わる事はないので、 コラーゲンは伸びたまま可動性を失い、エラスチンは長年同じ場所に固定されるため収縮しにくくなります。皮膚は体重の16%をも占める、人体最大の重い臓器ですから、真皮の老化により皮膚が自身を支えることが出来なくなると、しわやたるみができてしまうのです。

しわ・たるみの原因は他にも!美肌キープには地道な努力しかない!?

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20歳を過ぎると、タンパク質と糖が結びついた糖化最終生成物(AGEs)がコラーゲン中に蓄積しやすくなります。これは本来存在するコラーゲン同士の架橋に加えてAGEs による老化架橋も出来てしまうために真皮が固くなり、弾力=ハリを失います。元々コラーゲンは代謝が2〜6年とゆっくりですが、AGEsによる架橋が増えると古いコラーゲンが分解されにくくなり、糖化されたコラーゲンが肌にとどまり続けるため、肌色が黄色く、くすんだ ように見えてしまいます。


さらに、紫外線によるコラーゲン、エラスチン、繊維芽細胞への直接的なダメージや、紫外線、加齢、ストレス、食生活によって体内に増えた活性酸素による真皮の変性も、しわやたるみの原因になります。他にもしわ、たるみの原因はありますが、主にこれらの要素が合わさって、その程度が決まるのです。

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−しわ・たるみが出来る原因が沢山ありすぎて、もうどうにもならなさそう…どうにかする方法はないの?

完全にしわ・たるみが出来ないようにすることは難しいですが、その程度を少しでも軽くするにはまず日焼け止めで紫外線を防ぐことが大切です。紫外線はしわ・たるみの原因となるだけでなく、シミも出来てしまいますし、活性酸素を発生させて症状を悪化させてしまいます。また、目を細めて物を見るなど気が付かないうちにしわの原因となっている癖を止めることも自分で出来るセルフケアといえますね。


体の内側からのケアとしては、しわ・たるみのためだけでなく、病気になるほどの過剰な糖質の摂取を控えるなど食生活を見直し、ストレスをためないなども大事です。食べ過ぎはAGEs が増えて体を糖化させますし、ストレスによる自律神経やホルモンバランスの乱れは体の不調として表れ、肌にも影響を与えます。

科学の力で美肌を手に入れる!皮膚科や美容クリニックでできること

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皮膚科や美容クリニックには様々な方法でしわ・たるみにアプローチする治療法があります。気軽に受けられる治療としては、無くしたいしわに直接ヒアルロン酸を注入してふっくらさせる施術や、ボツリヌストキシンを注射し、筋肉の動きを抑えることによりしわの発生を抑える施術があります。
しわが浅く、真皮乳頭層までの変化である場合は、その上層の表皮をケミカルピーリングで治療する事により改善できる場合もあります。
ヒアルロン酸を使った治療例

ボツリヌストキシンを使った治療例

ピーリングによる治療例

また、光や高周波、レーザーにより、繊維芽細胞を刺激してコラーゲンの生成を促す方法や、繊維芽細胞増殖因子(FGF)を直接肌に注入し、自身の繊維芽細胞を活性化させる方法もあります。
最近では、自分の皮膚を採取して繊維芽細胞を培養、活性化し、気になる部分に注入する再生医療による治療も行われるようになりました。
細胞の活性化や再生医療をヒントに生まれた治療の例

このほかにも、余分な皮膚を切り取るフェイスリフトによる直接的なしわ・たるみの改善や、糸によるリフトなど、しわ・たるみを改善する様々な治療が開発されています。
治療の種類によって効果やダウンタイム、治療期間や料金も違ってきます。毎日少しずつ蓄積されていく肌ダメージ。お悩みに合わせた最適な治療方法を見つけるためには、早めにクリニックに相談することが肝要です。
自分に合った習慣づくりと治療で、いつまでもきれいなお肌を手に入れましょう!

 
文/品川美容スタッフ

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