「肌をきれいにしたいのに、ニキビ跡が残っている」という悩みを持つ人は意外に多いようです。「もうきれいにならないだろう」とあきらめていませんか?ニキビをニキビ跡にしないためにはどうすれば良いのか、ニキビ跡にはどのような種類があるのか、できてしまったニキビ跡を直すためにはどうすれば良いのか、などをみていきましょう。
目次
ニキビは、医学的には、「尋常性座瘡(じんじょうせいざそう)」いう皮膚疾患です。13歳~18歳頃に多く見られ、思春期ニキビと呼ばれます。この時期は、第二次性徴期にあたり、男性ホルモンの量が増えて皮脂腺が刺激され、皮脂が活発に分泌します。そのため毛穴からの皮脂の排出が追いつかず、古くなった角質などと混ざって毛穴をふさいでしまいがちになるのです。
そこに肌の常在菌であるアクネ菌が入りこみ、炎症を発生させます。炎症の度合いは様々で、毛穴に皮脂がたまった状態、毛穴の皮脂が酸化して黒くなった状態、または炎症を起こして赤くなったり、膿がたまったりしている状態などのタイプがあります。
ニキビが悪化すると赤く腫れて膿が溜まったり、進行して嚢腫(のうしゅ)になったりします。そうなるとニキビ跡として残ってしまうので、早期のケアや治療が重要です。
「思春期ニキビ」の他に「大人ニキビ」というものもあります。大人ニキビの原因は主に不規則な生活と、それをもたらすストレスです。ストレスによってホルモンバランスが乱れ、交感神経が優位な状態になって身体が緊張、興奮状態なると、男性ホルモンの分泌が促されニキビができます。特に顔の側面~顎のUゾーン、鼻の下や口周りなど男性の髭が生える部分にニキビができやすい人は、男性ホルモンが優位になっていると考えてください。もちろん、男子ホルモンだけが原因ではありません。肌のターンオーバーの乱れやバリア機能の低下、化粧品による毛穴の詰まりなども、原因として考えられるでしょう。
では、ニキビの状態別の種類を見ていきましょう。
毛穴が皮脂で詰まって、小さな白い点程度のものをいいます。
毛穴の内部が皮脂でつまっていっぱいになることで毛穴の表面が開きます。すると、皮脂が空気にふれて酸化し、黒くなります。これが黒ニキビの状態です。この段階になると目立ってきます。一見小さなホクロやシミに見えます。
白ニキビ・黒ニキビが悪化して、炎症を起こしている状態です。アクネ菌が毛穴の内部で増殖して炎症が起こり、毛穴周囲が赤く腫れた状態です。
赤ニキビの炎症が進み、膿が出てきた状態をいいます。毛穴の上に出てきた膿が白〜黄色っぽく見えるので、このように呼ばれます。黄ニキビになると、アクネ菌は「リパーゼ」という酵素を出し、毛穴の組織を破壊し始めています。周辺の毛穴にも炎症を起こし、真皮まで深くダメージを及ぼすため、黄ニキビは治った後でも、表面が陥没して凸凹になったり、色素沈着して赤黒くなった、いわゆるニキビ跡になりやすいものです。
毛穴の深い部分で膿と血液が混ざってしまった状態をいいます。しこりになっていて、ゴリゴリした感じがあるのが特徴で、黄ニキビよりもニキビ跡になりやすい状態です。
ニキビ跡とは一般的に、肌にできた炎症や色素沈着によってできたシミや凹凸のことをさします。ニキビがくり返し同じ場所で起こると、皮膚の深部にある組織が壊され、ニキビ自体が治癒したとしても、跡が残るのです。ニキビ跡にもこのような種類があります。
ニキビがあった場所に赤みだけが残っている状態です。毛穴の周辺でうっ血が起こって赤みを帯びます。
赤いニキビ跡の対策:
洗顔後に、ビタミンC配合の化粧水などをたっぷり使ってスキンケアします。ビタミンCには皮脂や炎症を抑える効果があります。ビタミンC誘導体を配合した化粧品も効果が期待できます。
色素沈着が起きたニキビ跡の状態です。紫色の色素沈着は、ニキビの際毛穴周辺の毛細血管が破裂して、血液がにじみ出たことによるものです。茶色の色素沈着は、ニキビができることでメラニンが大量に作られ、シミ状態になったものです。ニキビの上からさらに日焼けなどすると沈着してしまいます。
紫色や茶色のニキビ跡の対策:
基本的には赤くなっている場合と同じです。茶色のシミができた場合には、ピーリング剤を使用して角質ケアをすると効果があります。ただし、ピーリング剤にも種類があり、酸度の強いタイプなどもあるので、使用には注意が必要です。できるだけ肌への刺激が少なく、洗い流すタイプがいいでしょう。
一番やっかいなタイプのニキビ跡です。赤ニキビの状態が悪くなって炎症が進行し、皮膚組織まで破壊され、皮膚が回復せず凸凹状態となって肌に残るのです。また、自分でニキビを潰してしまった場合にも、皮膚が傷つき、凹凸になることがあります。厳密にはニキビ跡ではありませんが、混同される場合も多いです。
凸凹のあるニキビ跡の対策:
自分でのケアは難しく、美容皮膚科での治療をおすすめします。ケミカルピーリングや皮膚の刺激を軽減したグロスピールなどで治療することができます。また、美肌エイジングケア(若返り)治療という皮膚に微細な穴を開け、肌再生を図るとともに成長因子を浸透させる「ドラッグデリバリーシステム」を利用した治療方法も注目を集めています。
施術名:美肌エイジングケア(若返り)治療 値段:レーザーで皮膚に微細な穴を開けて成長因子を浸透させることでしわ、たるみ、ニキビなどを治療 施術の説明:2,400円~165,630円 副作用・リスク:ハレ/赤み:1日位。 皮膚がザラザラした感じ:4~1週間位。 治療間隔:3週間以上空け、計4回。 お問い合わせ:0120-713-900 |
ニキビ跡に悩んでいる場合、肌のターンオーバーを意識して、生活改善をしましょう。
睡眠をしっかりとることは、肌にとってとても大事なことです。寝ている間に、肌の修復や再生が成長ホルモンによって行われます。とくに22時~2時に眠っていることが大切です。規則正しいリズムを作りましょう。
肌のターンオーバーを促進する栄養素をきちんと摂りましょう。タンパク質、ビタミン類が不足するとニキビができやすくなります。下記のような食品群からバランスよく摂取しましょう。
タンパク質:髪の毛や筋肉、臓器などを構成していますが、皮膚にも重要な成分です。
タンパク質が多く含まれる食品:肉、魚、卵、牛乳、チーズ、大豆製品など
ビタミン類:ビタミンやミネラルは肌の代謝を促進し、ニキビのできにくい肌作りに役立ちます。
ビタミン類が多く含まれる食品:緑黄色野菜、キノコ、海藻類、ナッツ類、ウナギなど
運動すると代謝が上がり、正しいターンオーバーが行われるようになります。これによって不必要な角質が取れ、老廃物やメラニンの排出がスムーズになります。ニキビはストレスに由来する場合もあるので、適度な運動でストレスを発散させることも効果的です。
炎症性の色素沈着したニキビ跡に日焼けをすると消えにくくなります。UVケアなど、紫外線対策をしっかりとしてください。
文/品川美容外科 美容スタッフ
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